リゼロ(Re:ゼロ)/レムが撫でて系ヒロインなマヨネーズ編がアニメ化されて欲しいんだけどどうだろう?
早いもので、Re:ゼロから始める異世界生活も9話に差し掛かっています。
反響は言わずもがな、5/29日の現在、Amazonでの書籍版2、3巻が入荷待ちになっているほど。(2巻は入荷した様子。)
それにしても書籍版の品切れはある程度予想できるとして、個人的にちょっと予想の斜め上だったのが、ミディアムチューンでしっとり聞かせる系な「STYX HELIX」の品切れ。
先日「STYX HELIX」の記事でも触れましたけど、つまり、MYTH&ROIDの認知度はもちろん、リゼロで楽曲(特にMYTH&ROIDの)を使うにあたっての製作陣の狙いがハマったということ。(7話、8話を見れば分かりますけどね(笑)。)
▲ 8話ではまさかの高橋さんによる挿入歌が流れた
製作サイドの内情的には、それでもアップチューンが受けることの保険として「STRAIGHT BET」をカップリングに添えつつ本編でも使ったこと、入荷数を少し少なめにしたことなどがありそうですけど、いずれにしても、リゼロの製作陣の楽曲を「劇中歌」として使う、アニメに“寄り添う”方向性は、今後の業界にも影響を与えることは確かなようです。
さて、今回はそんなリゼロの原作も原作のwebの方についてです。
マヨネーズ編とは?
作中ではあまり触れられているところではありませんが、スバルは実はマヨラーです。
父も母もマヨラー。スバル家もとい菜月家は一家でマヨラーであり、それぞれ名前の書かれたマヨネーズが冷蔵庫には常備され、食卓にはお箸と同様にマヨネーズが置かれるほど。そして、彼らのその生粋のマヨラーっぷりは、自らの手でマヨネーズを自作してしまうほどでもありました。
そのスバルをして(?)「魂の伴侶」とまで形容させたマヨネーズ不足が、ロズワール屋敷での事件が一段落したあとに発作として起こり、マヨネーズを作る日常編なエピソードが、web番外編である『中毒症状』と『第一次マヨネーズ騒動』です。
何と言ってもレムが可愛い
レム記事でも少し触れましたが、このマヨネーズ編の特筆すべき点は、(ドタバタ日常回っぷりももちろんですが)レムのいわゆるデレの始まりが描かれている点。
「はい、はい! レムはなんでも聞きます。やります。申しつけてください。そしてうまくやった暁には頭を撫でてくださっても構いませんよ」
例のこれですね。(笑)しかも、マヨネーズを作る時間を割くために鬼化してまで仕事を片付けたレムのデレっぷりが可愛いことは言うまでもありません。(*´ω`)
そして、その視野の狭さ、自己卑下の影響色濃いそんなレムの絶妙にヤンデレ化しない行き過ぎたデレ(聖母化)、もとい「危うくマヨネーズにどっぷり浸からなきゃ死ぬかもレベルだった」と言って感謝したスバルにもっと喜んでもらうためにまさかのマヨネーズ風呂をつくったレムを、スバルがマヨラーであるからこそこっぴどく叱るというオチは、スバルが怒るという珍しさもあって、秀逸の一言です。
「どうですか、浴びるほどのマヨネーズ。スバルくんのご要望にお応えして、レムも頑張ってみました。――褒めてくれてもかまいませんよ?」
褒めて褒めて、と言外に主張する彼女の微笑み。
体を起こし、マヨネーズ塗れの全身を手拭で拭きながら、スバルは邪気のないレムの顔に微笑みを返して、
「バッカじゃねぇの、お前!?」
早朝の浴場に、スバルのこれまでにない怒声が炸裂していた。(web番外編1下 『第一次マヨネーズ騒動』より)
スバルのウザキャラ問題が影響?
でも、このレムがマヨネーズに恐怖も抱いてしまう面白おかしいweb番外編は、残念ながら書籍版では収録されていません。短編集にも収録されていないようです。
▲ 短編集は全てweb未掲載の作品
位置的に2章と3章の間でもあって、レムの心境の変化として結構大事なエピソードでもあるとは思うのですが、…おそらくはリゼロアニメ化に際しても製作陣が考慮したというスバルのウザキャラ問題の緩和で、省かれたんじゃないかなぁと推測します。
スバルはこのマヨネーズ編ではレムのことを懐いてくる子供のような扱いをしますからね。しかも、マヨネーズを欲するのはレムのための作戦だったと言います。
「今のレムは方向性が曖昧だからな。全方位に頑張りすぎてその内にオーバーワークで吹っ飛ぶぞ。一個だけ明確な目標与えてやれば、とりあえずそれだけに集中してくれるだろ。視野狭いんだから」
話し相手であるラムも感心したスバルの鋭い指摘ですが、ここだけを切り取れば、スバルは顰蹙を買うのかもしれません。wikiでのスバルの扱い含め、恋愛で主導権を握るオラオラ系への嫌悪感情を始め、スバルを慕うレムの可愛さっぷりも相まって。
▲ (`・v・´*)ドヤッ レムの可愛さ=屋敷外での問題点でもある。
でも、スバルのこの発言には非常に説得力があり、自然です。なぜって、レムはスバル自身を無残にも殺してきた、言わば憎悪すすべき相手だったから。
多少仲良くなって、それでも殺されたのですから、むしろスバルがレムに対して7話のような拒絶レベルではないにしても、もっとぶっきら棒な言動を見せても辻褄は合うというもの。でもルートクリアを目指さなければならないスバルにはそんなことをおちおち考える余裕もありませんし、確かに彼女たちには記憶もなければ罪もないことは身に沁みてわかっていること。憎しみから仲間意識への変換、妥協の中間地点として、この発言は自然なのですね。
「んじゃま、始めるとしようか」
▲ さすがに肝が据わってきた8話でのスバル(死亡回数4回、合計7回)
そんなスバルがレムに対して怒ったというエピソードは、言ってみれば、仲間から妹のような存在へと移り変わった瞬間でもあります。後々、レムの愛はまごうことなき至上の愛になりますし、スバルにしてもかつて殺された相手とほとんど恋人のような仲睦まじさと執着心を見せるに至りますから(スバル曰く第二婦人)、その感動的な関係に二人が至る過程が演出されないのは、ちょっと勿体無い気もします。
いずれにせよ、スバルの問題は、涙腺が緩むほど壮絶だった7話、スバルの苦しみが絶妙な加減で吐露された8話の両神回で大分解消されたように思いますから、上の発言はいくらか削ぎ落とされるにしてもアニメ化される可能性はあるかなと考えてみたり。ただ改変するにしても基本は書籍版でしょうから、いくら製作陣が音楽に関しては柔軟さを見せてくれたとは言っても、書籍版のスバルのヒロインたちへの言動がだいぶライトになっていることからやっぱり望み薄ではあるのでしょうね。
レムへの意気込みが、作画で徐々に伝わりはしても。
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Re:ゼロから始める異世界生活
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