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リゼロ(Re:ゼロ)/レムを引っ張るスバルの熱さ エミリアの心配は死に戻りの事実を上回る?

   

鬼化したレムの狂気は、確かに惨酷な「鬼」でありながら、どこか清らかさをも伴っていました。

それは普段の事務的で有能ではありながらも、全ては姉頼りなか細いロリっ子メイド姿とのギャップからきているのかもしれませんし、もっと人種的な、根本的なものかもしれません。

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「魔獣は魔女が生み出した生物で魔力を持つ人類の外敵です」

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「つ…強ええええええええ!」
「女の子にその言葉はどうかと思いますよ、スバルくん」


9話はそんなレムの鬼族としての性が明らかになった回でしたけど、そんなレムをようやく共闘させるに至ったスバルの熱さ、1話と比べたらずっと少年主人公らしくなったスバルの勇気と正義も窺える回でもありました。

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「子供たちは森の中だ。みんなに伝えてくれ」
「はい!」


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ひねくれていたスバルの心境の変化

リゼロと言う名のゲームで、スバルはこれまで死にまくってきました。その絵の生々しさ、凄惨さと言えば、修正で隠さないのならもはやCEROのCかD指定。

そんな殺されっぷりとは裏腹に7話、8話での盛り上がり、感動が凄まじいおかげもあって、今や王都編はどこか遠き日の出来事のようでもあります。

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▲ 人々の行きかう賑やかな場所であった王都と比べると、ロズワールの屋敷はなんだかその広さ、レムによる謎の死が仕掛けられた罠のようでもあって、「迷宮」のような感すらある。(実際廊下はいつまでも続いているのだけど。)

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「俺はレムりんを信じてるよ。だからレムに信じてもらえるよう行動したい。そのための約束を今しよう」

スバルの性格も変わりましたね。特に根っこの部分。ちょっと横暴だった、ひねくれ高校生な言動がだいぶ緩和されたように思います。

これを矯正というのが正しいのかは定かではないですけど、特に8話でのエミリアの膝枕を経たあとは憑き物が落ちたかのようにだいぶ潔くなりました。

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▲ この頬を叩く表現

あまりにも濃密すぎる壮絶な死の経験はもちろんですけど、男の子ってこうやって成長するんだなぁって、改めてその懐かしさに浸らせてくれます。(今や膝枕って男の子もしてあげる側ですからね。)

ジャージから使用人服っていう外見の面でもそうですが、スバルが使用人として雇われることを願ったのは、本当に純粋な、何も知らないから学んでいきたいっていう改心の気持ちの現われだったのかもしれませんね。

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「エミリアががっくりくるとパックにもダメージがいく。そして未然に防げたはずのお前の立場やいかに」

▲ それでも土壇場のトークの押しは相変わらず。脅迫めいたやり取りはスバルが死に戻りという能力をなんとかして主人公特権な特殊能力として活用しようとする場面でもある。

エミリアの心配は死に戻りを上回る?

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そんなスバルを見送る、見ていると胸が詰まるエミリアの心境は、STYX HELIXで死に戻りを知っているイメージで表現されているところ。

当たり前ですけど、エミリアは死に戻りという事情を知りません。でも、それにしては切なすぎる顔をしているエミリアは、まるで戦地に赴く身内、子供、はたまた夫を送り出すかのようです。

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「止めても無駄なんでしょう?」
「むしろ止められると色々な場面に支障が…」


膝枕をしてあげることは確かにエミリアの望むところではありましたけど、パックが精霊的な感性で上乗せをするレベルだったにせよ、スバルがあんなにも怖い、辛いと号泣したのはちょっと想定外だったのかもしれませんね。

兵隊は、戦場で何人人を殺したかなんてわざわざ嫁に報告はしません。嫁も例え、夫の活躍が表彰されるレベルの戦果だったとしてもわざわざそんなことを夫には尋ねません。戦争があった時代の相互理解というものありますが、嫁はできるだけ夫に、殺伐とした忌むべき時間を忘れ穏やかな時間を与えることに気持ちを割きます。

花びら舞うSTYX HELIXな演出の色濃い強いエミリアを見ていると、もはや死に戻りを知ったところでそこまで驚かない、そんな貞淑さを深読みしてしまうところ。

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「姉さま、スバル君が眠っているときの顔は子供のようでした」
「そうね、何も考えていない無様な顔が浮かぶわ」


まぁ、やっぱり、ブレイクタイムの方で先駆けもしているレムの気持ちの方にやっぱりほっこりしてしまうのですけどね。(笑)

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「姉さまはいつも優しいです」
「そっすか(´ω`)」

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