双星の陰陽師/9話感想 一気に大化けの超絶展開!? まさか夕方アニメでここまでやるとは…
2016/06/10
物語の鍵『雛月の悲劇』の真実がついに明かされる双星の陰陽師第九話『交差する悲劇』のレビューです。
明らかになる衝撃の真相。そして現れる黒幕と交差するふたつの絶望。
悲劇を通り越した惨劇の真実が、少年と少女をより大きく、激しく、強くする――
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2016/06/10
物語の鍵『雛月の悲劇』の真実がついに明かされる双星の陰陽師第九話『交差する悲劇』のレビューです。
明らかになる衝撃の真相。そして現れる黒幕と交差するふたつの絶望。
悲劇を通り越した惨劇の真実が、少年と少女をより大きく、激しく、強くする――
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前回、清弦の口から語られた雛月の悲劇。やはりそれは事件の一事象でしかありませんでした。真相はもっと悲惨で凄惨、悲劇という言葉ではとても言い表せない程に恐ろしい現実だったのです。
ろくろを問い詰める紅緒。激した紅緒は詳細な説明を求めます。しかしそれに答えたのは意外な人物でした。
かねてから禍野でろくろの様子を伺っていた謎の人影。それはろくろに殺されたはずの紅緒の兄、石鏡悠斗その人だったのです。
本人の口から語られる雛月の悲劇――全滅した雛月の候補生。彼らを殺したのは確かにろくろでした。ろくろは差し延べられた手を、救いを求める手を、誰も助けることが出来なかったのです。
2年前、雛月の候補生は邪法の実験によってほぼ全員が人為的にケガレにさせられました。
人がケガレになる『ケガレ堕ち』。その正体は陰陽師の最大の禁忌、自身がケガレの力を得てパワーアップを図るという禁断の呪法だったのです。
そして清弦は言い切ります。一度ケガレ化した人間を元に戻すことは出来ないと。彼がそう言う以上間違いなくそうなんでしょう。この2年間彼ほどの人間が対策を研究してないはずはありませんから。
そう『ケガレ堕ち』の実験を行ったのは悠斗。そしてろくろはケガレ堕ちしたかつての仲間達、つまりは家族を自らの手で祓い殺したのでした。彼らの魂を救うには、ろくろにはそれしか手段が無かったのです。
たった12歳の少年に負わされたとてつもなく重い罪と罰。トラウマどころの騒ぎではありません。孤児だったろくろにとって最も大切に思っていた家族を、自らの手で殺さなくてはならなかったのですから。
しかもそれはろくろ自身が持っていた夢――『最強の陰陽師に俺はなる!』が呼び込んだ咎だったのですから。
結果だけを言えば清弦の言う通りです。ろくろは雛月寮の候補生を全員殺すことでただ一人生き残りました。だからこそろくろは陰陽師になる夢も何もかも捨てて逃げるしか無かったのでしょう。
あまりにも衝撃的な事実に呆然自失する紅緒。全ての元凶は兄悠斗。これまで紅緒が信じていた優等生の姿はただの演技だったのですから。
なぜかは分かりませんが悠斗はろくろの身柄にご執心の模様。彼の計画に必要だと。同じ位高い能力を持っている妹のことは一切歯牙にもかけません。ろくろに執着する姿は異様とさえ思えます。
これはろくろ自身に何か秘密があるということなのでしょうか?
怒りが頂点に達したろくろは黒い呪符の力無しで霊装(?)を発動させます。それはまるで暴走したケガレの様な姿と声。まさにエヴァ初号機の暴走状態といったところです。
恐らく2年前、悠斗との戦いではこの状態(霊符無し暴走)で戦い勝利したのだと思われます。悠斗自身ろくろから受けた傷を癒やすのに2年かかったと言っていますね。しかしこの2年の間に悠斗とろくろの実力差はかなり開いてしまいました。
自意識すら失う暴走状態の全力攻撃にも関わらず、悠斗にはまるで歯が立ちません。ろくろの霊装に似たような呪装を左腕に装備する悠斗。これは一体?
そんなボロボロになるろくろを見かねて、体を張って止めに入る紅緒。悠斗はそんな二人の姿を見て飽きてしまったのか、パルティアンショットを残し去ってしまいます。
どうやら悠斗は双星自体に全く興味が無い(あるいは知らない?)様です。
今回一つの謎が暴かれると同時に新たな謎が幾つか生まれました。
一つは悠斗の左目。明らかにあの眼帯はただのお洒落アイテムではありません。少なくとも紅緒と一緒にいた頃にはありませんでした。でも雛月寮でろくろと仲良くなってる頃には既に眼帯をしています。一体どのタイミングで何があって眼帯をするようになったのでしょうか。
もう一つの謎は禁忌の邪法の入手経路です。どんなに天才でも単独で開発したとはとても思えません。陰陽連の内部に協力者がいた、あるいは元々邪法を研究していた人間がいた可能性が高いと思われます。
そして最大の謎は悠斗がろくろの身柄に執着する理由です。ろくろを手駒にするのが目的とは言っていますが、では一体何と対抗するためにそんな力が必要なのでしょうか?
今回物語の鍵である雛月の惨劇の真相が明らかになったことで紅緒は心が折れ、膝を折り涙します。それは間違いなく歳相応の女の子でした。
2年間現実から目を背け逃げ続けていたろくろは真っ先に立ち上がり、紅緒に優しく声をかけます。
彼らには立ち上がらなければならない理由が生まれました。互いに「紅緒」「ろくろ」と下の名前で呼び合い、新しい絆を強く結び付け合います。二人が完全に対等となった瞬間です。
心に深い大きな傷を受けながらも、なおも強く立ち上がろうと覚悟を見せる双星二人。これぞまさに王道中の王道展開!
いや~久々に良いモノを見させて貰いました。さすがは老舗ぴえろだけあって山場の造りを理解していますね。作画のレベルも今回非常に高いので大満足。あと紅緒役の潘めぐみさんが実に良い演技をしています。
次回は紅緒の師匠が上京、いよいよろくろと紅緒の本格的な修業が始まる模様。
新たな展開から目が離せません!
(ごとうあさゆき)
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