坂本ですが？／10話感想　合コンの魔王爆誕！？ここにきて初のツッコミ役が登場

坂本の合コンデビュー！そして魔王爆誕

クリスマスを控えイルミネーションも綺羅びやかに瞬く夜の繁華街。行き交う人々も心躍る光景です。そんな中、リョウ(声：神奈延年)とコウヘイ(声：星野貴紀)の二人組はなぜか浮かない顔。


突然のドタキャンで欠員が生じたため、折角の美女ＪＤとのカラオケ合コンが台無しになりそうだったのです。さすがにこのシーズン、いきなり呼び出せそうなメンバーなどいないとのこと。


そこで二人が取った行動は今この場で適当な男子をスカウトするという荒ワザでした。

白羽の矢が立ったのは偶然町に居合わせた坂本。もちろんルックスの良さを買われてのスカウトです。欠員を穴埋めさえ出来ればそれで良かったのでしょう。


カラオケボックスにやってきた坂本達。ＪＤ美女軍団も合流しいよいよ合コンが始まります。ミキ(声：伊藤静)、ユカ(声：遠藤綾)、ユイ(声：豊口めぐみ)とこれまた豪華ゲスト声優陣です。

男も女も実力派中堅ベテラン勢ばかりですので演技を聞いてるだけでもなぜか笑えて来ます。

『坂本ですが？』初のツッコミ役登場！実に新鮮に感じる驚きの展開

合コンは軽く互いの自己紹介から。将来のビジョンを語るリョウ(お洒落なバー)とコウヘイ(歯科医)に合わせ、坂本も将来のビジョンを語ります。


坂本の夢はNASA就職。人類が地球を食い潰す前に新たなフロンティアを探索、移住プロジェクトに関わることだそうです。途方もない夢とロマンですね。美女軍団も未来を見据えていると感心します。


リョウ＆コウヘイ「（見据えすぎだ！）」

坂本のビジョンにツッコミを入れる二人。まるで普通のギャグアニメの様で実に新鮮に映ります(笑)しかも女性側はいつもの熱視線な反応なのでギャップがさらに広がります。

互いの自己紹介も終わり、いよいよ本格的な合コンタイムがスタート。様々なゲーム、交流を繰り広げる中、坂本はグングン好感度をアップしていきます。


坂本「怖くない、怖くない…」
ユカ「ヤバッ!? 慈しみがパない！」


一同「腕サックス!? …まさか!?」

坂本の存在に危機感を抱いたリョウとコウヘイはコーラを一気飲みさせカラオケを歌わせるという罠を仕掛けます。炭酸でゲップを出させ、ＪＤ達の好感度を下げようという作戦です。


それを知らず熱唱する坂本。カラオケで流れる曲はシューベルトの『魔王』。最初は歌の選択に引いていた一同ですが、あまりにもレベルの高い熱唱っぷりに徐々に引き込まれて行きます。

気付くと扉の外には大勢の女性客の姿がまるでゾンビの様に張り付いています。まさに魔王の歌の中に登場する魔王の娘状態です。


ゲップすら利用する坂本。そして美人ＪＤ含む全ての女性客を引き連れ悠々と立ち去ってしまいます。その後ろ姿はまさに魔王。そう、ここに合コンの魔王が誕生したのでした。

坂本の優しさと8823先輩の優しさが合体するとき、究極のイケメンが誕生する

父子家庭の8823一家。そこには朝から幼い弟達を世話する家庭的な8823先輩(声：遊佐浩二)の姿がありました。舎弟思いの8823先輩の性根が垣間見えるシーンです。


実父にしては冴えない8823父。弟達も含めてどうやら8823先輩は全員母親似の様です。そんな父親がこっそり8823先輩に新しい恋人が出来たことを打ち明けます。フランス料理の会食に彼女を誘いたいので先輩を連れて行きたいとのこと。

しかし8823先輩はさすがにテーブルマナーなど習得していません。このままでは赤っ恥を掻き、それだけでなく父の交際も失敗してしまうかもしれません。そこで8823先輩は坂本に相談。坂本は一つの奇策を授けます。


奇策。それは8823先輩と坂本が二人羽織をすることでした。

8823先輩は黒子になった坂本に全てを委ね食べるだけ。普通ならグチャグチャになってしまいそうなところですが坂本は見事なテーブルマナーテクニックで8823先輩の要望に見事応えます。

無事会食も終わり8823先輩(in坂本)は父親達を二人っきりにするため先に引き上げます――ところがここで物語は終わりません。事態は急転直下、道に迷った8823先輩が偶然裏路地で見た光景はチンピラ集団に襲われる父親の姿でした。恋人は実は美人局、恐喝して金を巻き上げるために父親に近づいたのです。


8823先輩と坂本は前後をスイッチ。喧嘩慣れしている8823先輩と度胸だけは天下一品の坂本が合わされば無敵の帝王の完成です。


見事チンピラの撃退に成功する坂本8823先輩組。気絶した父親をおんぶして8823先輩は家路に着きます。足りない部分は家族で補い合えばいい、そう呟く8823先輩の表情はどこか優しく、器の大きさを感じさせます。

放送は全12話に短縮決定。第13話はDVD／ブルーレイ特典か？

今回は8823先輩を除いてほぼ全員ゲストのみで構成された回でした。

ツッコミ役の大学生の登場といい、黒子に徹する坂本といい、いつもの坂本ですが？とは違ったテイスト。だけど坂本自身はいつもの坂本という、まさにスタッフとキャストの力量が発揮された回です。今回ＯＰの時間まで削って内容に当てるくらいですからね。こっそり裏で流れてましたけど(笑)

なお特番で潰れた分、１話短縮が決定したので残すところ後２回。次回はどんな坂本の活躍が見られるのでしょうか。期待して待つことにしましょう。

（ごとうあさゆき）

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