加護持ちの騎乗動物

巨大なトカゲの姿をした地竜は、立場的には馬と同じ、その背中に乗ったり、籠車を引かせたりして、ルグニカでは一般的な移動手段の一つ。
馬と明らかに違うのは竜というだけあって固い鱗に覆われた硬質の表皮・体の頑丈さ。尾も長く、太く、その身から放たれる強烈な「尾撃」は人を軽々と吹っ飛ばします。

また、狭い範囲ながら疾走時の風の影響を受けない【風除けの加護】を持っていることも特徴で、人々から騎乗動物として扱われるのも至極当然の結果とも言えますね。

▲ なんでも、元ネタはモンスターファームのロードランナーだそう
素直じゃないスバルが素直になれる本当の擬似恋愛相手?


▲ もちろん種類は様々
地竜は動物寄りなためか、フェリスやリカードなどの亜人種たちのように会話をすることはできません。ですが、馬と同様知能が非常に優れていて、言葉を交わさなくとも大体の意思疎通を図ることができます。
白鯨戦を前に、他の戦士たちが命を預けるのと同じく地竜に乗ることになったスバル。地竜に対して見識を持たないスバルが選んだ地竜は、かつてヴィルヘルム、フェリスとともに屋敷に馳せ参じていた漆黒の地竜でした。

パトラッシュと名づけられたその地竜は気難しいとされながらも、実は“駿竜”で、体力があり、そして賢い、ちょっといい家が買えるくらいのとびきりの名地竜。現実世界で乗馬の経験があるわけもなく、手綱捌きもろくにできないスバルでしたが、その意思を感じ取るパトラッシュのおかげで、スバルはいつでも行きたい方向へ駆けることができます。

そんな一人と一匹の相棒っぷりは、いくつもの死線を潜り抜け、時にはパトラッシュが自らを盾にスバルを危険から守るほど。そしてパトラッシュはレムと同じようにいつの時間軸でもスバルを守ろうとするのでした。スバルもまた、そんなパトラッシュの死に瀕して死に戻りをしようしたくらいです。
「心が通じたと思った日々もあったのに、なんて扱いだよ。覚えてろよ、トカゲ野郎! いずれ、お前を乗りこなしてヒーヒー言わせてやるからな!」
「俺のヒロインはもう両手塞がってるから無理だよ! お前の気持ちは嬉しいけど、擬人化されても受け止めきれ……ぶふっ!(脇腹にスイング)こ、これからも……よろしく頼む」(web3章36より)
▲ 残念ながら書籍化にあたりカットされていますが、そんな一人と一匹のお馬鹿で微笑ましい(笑)やり取りはwebの方でいかなんなく発揮されています
――他の地竜のように自らを誇示するでも、レムが一瞬で手なずけたように傅くでもない。その静かに見据える黄色い瞳に吸い寄せられたスバル。漆黒の地竜もまた、地竜に関して何の知識も持たないスバルが伸ばした手に鼻先を優しくこすりつけました。

スバルはたどたどしいながらも、レムから注がれる至上の愛に応えようと奮闘していきます。それはゲームばかりで何もなかったスバルの、死に戻りを駆使することとは別種の、おそらく初めて得られた普通の人間らしい存在意義でした。そしてスバルはレムから愛されるにつれ、段々と自分の性格の至らないと自負してもいた部分、KYとかウザいとか形容されている欠点が人(亜人種)によっては補ったり惹かれられたりすることになることにも心のどこかで気付いたはずです。
スバルが気高い地竜の目に見た静けさは、その“勘”は、図らずもレムを救うことができたのと同じように、だけど未だにやり直しばかりな愚直な自分が人を救うなんて出来るはずもない、驕り高ぶるのもいいところ……地竜という動物なだけに初めて自分から注いだ朴訥で、純粋な愛情だったかもしれませんね。(だからかとはもちろん言いすぎですけど、レムもこの必然的な一人と一匹の出会いに可愛らしく嫉妬してもいます。)
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Re:ゼロから始める異世界生活
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