リゼロ(Re:ゼロ)/想像を絶する15話の『終焉』 最後は美しさすら漂う、一枚の絵画のような幻想的で悲劇的な終幕だった
「行こう、レム」
リゼロらしい怒涛の展開が続いている……などとは言い切れない仕上がりでしたね、15話は。
筆者、ボロ泣きしました。
割と思いっきりボロ泣きしてしまいました。(´・ω・`)
主にアニメの最新情報をお届けします。
「行こう、レム」
リゼロらしい怒涛の展開が続いている……などとは言い切れない仕上がりでしたね、15話は。
筆者、ボロ泣きしました。
割と思いっきりボロ泣きしてしまいました。(´・ω・`)
sponsored link
こと今回の全てが壮絶だった15話に至っては野暮でもありますが、どこで泣いてしまったのかって、
「だい…す…き……」
レムがスバルのために魔法で鎖を壊して「生きて」「大好き」と言って命絶えるシーンで、①泣き。
「ペテル、ギウスうぅう……!」
レムの亡骸を抱えながら、雪景色へと豹変した屋敷の門前で再度殺されているラムを見た後、改めて感情をあらわにして引きつったように叫ぶ小林さん扮するスバルのあまりの痛ましさに、②泣き。
衝撃は終わらない。
そして、巨獣が屋敷の屋根を突き破って出てくるシーン。
既に凍り始めているのが動きの鈍さから分かる、表情すらも、もはやまともに動かないスバルにまもなく与えられるもの。
『眠れ。わが娘とともに』
音もなく、血しぶきもなく、葉っぱが枝から落ちるような自然さで、一面白亜と化した地へポロリと落ちるスバルの首。
そして流れるスタッフロール。噴出しなかった血しぶきの代わりとでも言いたげな血のような赤……ゆっくりと、確かにスバルの体に降り積もっていく降雪。場面は吹雪く白と鮮血の赤のままに、いつまでも変わらない。
展開が、クラシック調の壮大なBGMに負けてしまうわけもなく、相変わらずの寄り添いもとい“合わせテク”も健在で、スタッフロールのこの一枚の絵画のような、ヨーロッパ映画みたいな約1分半のバッドエンドの間中、筆者はボロ泣きしていました。
▲ 松岡さんによるペテルギウスは「こういう奴に大切な人を殺されたら怒りと悶絶で胸が焼けて血の涙が出るかもしれない」というのを体現していた
15話のここまでの過程で、スバルが既に狂ってしまっていたこと。目の前でレムをボロきれのような扱いをされたこと、レムが殺されて(鬼族の生命力で少し回復するけど)スバルが正気を取り戻したこと。気持ち悪さを凌駕するどうしようもないほどのペテルギウスのふざけた態度に、レムの至上の愛にむせび泣くスバルに。
巨獣、つまりパックがもたらしたものは、あまりにも辛すぎる運命のことごとくを強いられた今回のスバルにとって、安寧以外の何者でもありません。(実際、自身が『終焉の獣』になったことはエミリアの死を意味するため、パックに悲しみはあれど、エミリアの笑顔をもたらすスバルに恩情は多少なりとも感じている。)これまでの死の数々も相まって、悲劇の極みです。それはたまたま今回の回を見た視聴者からしてみても十分に。
……二人に訪れた雪原の終幕図は、痛ましさを通り越して、パックの優しさすらもあって、一つの芸術でした。スバルが1話で爛々と持ち出してもいた、残酷なまでの“異世界ファンタジー”の極みでした。エヴァとか、まどかマギカなどが演出しきった同じ種類の世紀末芸術でした。
「おい!」
「え、じゃなくて、どしたぁ? いきなり。ぼけーっとして」
ですが、話はそこで終わらず、暗転しているままに台詞が出、例によって夢落ちであったかのように物語はリスタートする。(カドモンの神がかった安心感。)
「レム…」
「は、はい」
「レム」
「はい」
「俺は…」
そうして求愛する舞台役者みたいに躊躇いなくレムへの想いの丈を行動に移し、その後ペテルギウスへのどす黒い殺意を内心では露にするスバルに、もはやテレビアニメとか映画とかの定番な括りを無視して、スタッフロールのフォント色までも表現の範囲に定めた、1話1話リゼロのらしさやバトルの迫力などに加えて“アニメは総合芸術である”を追求してやまないリゼロスタッフに、来週を期待しないというのも無理な話です。
「じゃあほら、不安ならこうして捕まえといてよ」
「これなら安全な気がするだろう?」
「はい」
王選編から始まる3章では、実は屈指の個性を放つキャラがいます。 既に最高の新OP …
「(クソ…あの鼻っ柱をへし折ってやる…)」 ▲ これはほんとに顔芸とかレベルじゃ …
いやぁ、7話は神回でしたね! 筆者は一度視聴したら涙腺は割合落ち着く性質なんです …
Re:ゼロから始める異世界生活の主人公はスバルです。 「言質、とりました。もう引 …
アニメ版4話から始まっているリゼロの物語は、腹を切られたスバルの静養を目的に、エ …
最終話のエミリアはこれまでのお姫様ポジションから一転して、これぞメインヒロインな …
「ありがちな展開は最初の部屋がゴールの可能性!」 ロズワール屋敷の長い長い廊下の …
▲ パンチパーマの老兵はコンウッドという名前らしい 白鯨の討伐を終えたクルシュ、 …
7話や15話では壮絶な展開を見せたリゼロ。そこには目を背きたくなるような痛々しい …
「お前たちが俺にくれたものの話だよ」 「そんなこと…、記憶にありません」 スバル …
Comment
レムのシーンで涙が出ました…
私も原作既読で、原作の良さは出せるんだろうかと不安に思っていた時期もありましたが、リゼロは本当に製作陣に恵まれましたね…。
14、15話と期待を遥かに超える出来で16話以降も楽しみです。
僕もこんなに泣いたのは久しぶりでした。(´・ω・`)
>製作陣に恵まれた
本当にそうですよね。個人的には特に音楽陣に恵まれたなぁって思います。