引越しコラム／「六月病」を回避しよう②　新しい住まいに彩りと充実感を与える小物たち

必要なものたちから必要でなかったものへ

引越しの際、物を買い揃える時、まずあなたはこれから生活する上で「必ず必要なもの」を選んだはずです。

洗濯機、レンジ、テーブル、食器、それからタオルやらシャンプーやら、職場を変えたのなら新しい仕事服に足りないハンガーに洗い終わった箸立てに。

必要なものって思ったよりたくさんあるなぁって、貯金とにらめっこしながら思案&検討したかと思います。そして、あらかた揃え終え、設置を終えてから、自分は賢い選択をしたと、これまでかいてきた額の汗をぬぐって大満足したかもしれませんね。

「自分に必要なものだけを揃える」。物で溢れている今の時代にこのスキルは必要不可欠で、誰もが鍛えられているスキルの一つですね。物選びに毎回失敗しているようではお金はいくらあっても足りません。

ですが、今回はそうした「必要でなかったもの」にフォーカスします。

衝動買い・ビジュアル重視のすすめ

必要でなかったもの。選択肢に残らなかったもの。それがここで言う「小物」たちです。

具体的には、テレビボートの上に置くフィギュアや置物、壁に飾るポスターやペイント、リモコンボックス、鍵置き場やメモを張るコルクボード、ムーディーな雰囲気を出すランプシェードなどから抱き枕の代わりとなるぬいぐるみ。

パソコンと縁の深い人なら、パソコン本体に張るシールや、手首の疲れを軽減する肉厚の低反発マウスパット、キャラクターやロゴデザインの入ったマウスやUSB記録媒体、キーボード用の掃除機や、コードの絡まりを防止するコードスタンド。


他にも様々な小物たちがありますね。

今回は、6月の家での億劫な気持ちを回避するのがテーマなので、なるべく目に入りやすいものがいいです。シールや植物なんかは手ごろでおすすめですし、新しい別の家具や、新しい洋服ももちろん効果的。

買うポイントで一番重要なのが、自分が気に入ったものであること。目に留まって、すぐに後悔するようでは、せっかく買って設置した意味がありません。

衝動買いは買い物術においてはおすすめされない術ですが、一目惚れは自分の感性に正直であった瞬間そのもの。数が集まってくると、それが自分の正直だった感性の塊になります。買ったあとのことは考えないようにします。ビジュアル重視ですね。


テレビのデッキになんとなく買った好きなキャラクターのソフビ人形を置いてみる。今度は横に別の好きなキャラクターの陶器の置物。次には両者の後ろにガンダムのプラモデル。壁掛けには今度はクマモンのタペストリーを貼り付けます。
部屋のドアのガラス部分に100円ショップで買ったシールを貼り付けます。実はこれはそんなにアイコンが気に入っていませんでした。しかし100円ということで買いました。しかし実際につけてみると中々いい具合にドアの色合いとマッチしてくれました。離れてみたり近づいてみたり。次はもう少し手の込んだ同じ色合いのものを買おう。
クマモンのタペストリーがどうにもソフビ人形と陶器、ガンダムたちに合っていない。タペストリーは向かいの壁に貼り付けよう。ガンダムはガンダム、それから戦艦を置くプラモデルのブースを部屋の隅に作ることにして、テレビの周辺にはソフビ人形など小さな人形たちで囲むことにしよう――。

このように自分のお気に入りの小さな彩りは、あなたに小さな革命と、小さな、あるいは大きな充実感を与えてくれるはずです。

何も全てにおいて統一感を出すことが必ずしも感性の世界におけるセンスと呼ばれるものではありませんし、逆に機能美に優れたものたちを置いてできるだけシンプルにすることが必ずしも「正義」でもありません。


次回　coming soon

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