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リゼロの2期が現状難しい3つの理由 動く大罪の魔女たちの姿が早く見たい

      2016/10/01

エミリアのメインヒロイン再抜擢で満を辞して終えた、Re:ゼロから始まる異世界生活。

BD/DVD1巻は1万枚を突破、2巻も9000枚前後と、大ヒットを記録。2期製作に際しての円盤の売り上げ目安である5千枚というのも楽々クリアしていて、当然のように2期の発表を待たれていた本作でしたが、

25話の清涼なハッピーエンドをよそに、告知はありませんでした。(´・ω・`)

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筆者も残念に思った一人。ただ、2期が現状告知できないことを「仕方ないか…」と思うくらいには、思い当たる原因というか、そういったものは3点ほどあることにはありました。

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追いついていなかった原作

まずは、原作のストックがカツカツだということ。

現行発売されているものが、先日の9/23に発売されたばかりの9巻ですが、この中の『ネクト』を用いて、ペテルギウスを打開していくあたりの内容からは最終話の内容と被っていました。つまり、最終話を製作していくのと同時に9巻の内容は練られたということ。(執筆状況から、正確に言えば違うのかもしれないのだけど。)

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結構とんでもない状態だったわけですが、もちろんリゼロは「小説家になろう」の作品ということで、web上に原作は存在しています。放送分の3章までを始め、既に6章まで展開されていて、文章量にしても倍はあり、0から先の展開を練っていく従来の手間よりもずっと楽ではあったでしょうね。

そういう意味では、リゼロは「原作のストックがカツカツ」という意味には微妙にならないのですが、webの方をスルーして書籍版を原作としたアニメイトタイムズのように、書籍を原作として推し進めるビジネス的、ないしは上層部の意向的な動きが水面下であったり、(アニメの原作という意味では間違ってはいないんですけどね。)書籍として発売するからにはそれなりの「正式製」、大塚さんによるイラストの進み具合、編集部・スポンサーサイドの考えなどがありますから、リゼロは一応やはり、現在進行形で紡がれ続けている作品といえます。

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現在進行形で紡がれ続けている物語を、続編としてアニメ化する場合、製作会社としては頭の中に、ある程度の脚本を作りたいところ。リゼロは原作改変はそれほどない作品ですし、ゲーム化、特典小説化など、方々で小説を提出している長月さんですから、仮にアニメ2期の話がきたとしても多分、ある程度はぱっぱと(笑)脚本を考えてくれるのだとは思います。実際その技量も速度もある作家さんです。

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でも、仮にそうであるにしても、文章としてまとまったものが欲しいですよね。なにより駅の看板として、1話単体を宣伝されたほどの作品なのですから、あまり身勝手には打診できない現状が、海外勢にも受けるほどのインパクトを持ったリゼロにはあるのではないかなぁと思います。(そういう意味では2期の方が安定的には見れるかもしれませんね。ただやっぱり、「泥臭い主人公は好きですか?」的なキャッチコピーというか、そういう宣伝文句は見たかった。)

タイムリープものの続編

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2つ目に、上の内容と少し被るのですが、タイムリープ作品の続編は少ないということ。

続編を作るなら、やはり新しい要素が欲しいですよね。それは主人公を上回るほどの存在感を放つヒロインの登場かもしれませんし、これまでとは全く違うタイプの斬新な街々での生活の日々かもしれません。ともあれ、理由は明白、タイムリープ作品は、タイムリープ設定そのものが斬新で“見せ場”だから。(量産されている今となってはそれほど珍しくもなくなってきているのだけど。)

続編でタイムリープをさせても驚きは当然ありません。だからこそ、上のような新しい要素がいくらか必要になってきます。それは“タイムリープものなのにタイムリープをほとんどさせない”という苦肉にも見える処置になっていくのかもしれません。

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といっても、スバルの死はリゼロのメインですからね、変わらないでしょうね。実際なろうの続編の内容でも変わっていません。

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▲ スバルの「主人公の死に暦」はアニメ史に残った

ただ、それでもリゼロのタイムリープ要素は決してリゼロの従来のファンタジー要素よりも強いかと言えばそうではなく、1話にして人間と亜人混合の街並みを見せてくれたように、エルフ、妖精、『加護』という存在、あまり大々的に語られていない魔法のつぶさな詳細、はたまた大罪司教たちの裏背景など、僕ら視聴者が楽しむファンタジー要素は、むしろ『死に戻り』要素を凌ぐほどにたくさんありました。スバルとアルの謎をはじめとする様々な伏線要素はもちろん。)

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個人的にも既存のタイムリープものに連なる作品というより、ラノベ的な異世界転送譚というよりもむしろ、純粋に「スバルがエミリアを王にしていくファンタジー物語」として見ていました。『死に戻り』は確かにタイムリープ要素ではあるんですが、なによりスバルの表情や心情、慟哭が生すぎるんですよね。

なので、変わらずタイムリープすることを不安要素として挙げてはみたものの、実際はタイムリープ色よりもファンタジー色のが強いので、それほど問題はないだろうなぁと思ったりもします。(あとは、製作会社がやる気かどうか、とか。)

多忙さを極める小説家・脚本家

3つ目が、なにより原作者である、長月達平さんが多忙だということ。

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アニメ放送中は、シナリオ脚本の監修を担当しながら、
・書籍版の執筆
・コミックアライブへの連載小説寄稿
・BD/DVDなどの特典小説執筆
加えて、アニメ放送時間に合わせてtwitterにて実況解説もしていたくらいです。細かい部分を挙げれば、コミカライズ版などの原稿へのGOサインなどもあったでしょうから、その多忙さは極まっていたと思います。

また実際にアフレコの現場に行っていたことはもちろん、声優さんの抜擢の如何に関わっていた・現場でキャラ名を考えるなどの状況を見るなら、現場指揮の人並に製作に関わっていたと言えるのかもしれません。

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▲ 会話で魅せようとしてくる作品は多くない

実際、リゼロのweb版は会話劇、言わば、ファンタジー群像劇としても優れていますから、そういう作家的な適正はあったのだとは思います。ともあれそんなに方々で活躍していた作家さんですから、筆者をはじめ「少し休んでいいよ」というのが、続編を希望するリゼロファンの心境でもありました。とはいえ、あくまでも文字として紡ぐことにこだわり、アニメ製作には関わらないという原作者もちらほら見られるなか、ここまで積極的に関わってきた作家さんも珍しいもの。多分楽しんでいたんだろうなとは思います。

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他の心配の種として、これまで大人気を誇ってきたレム退場というシリアスさもあることはありますが、そもそも常に「生」のヒューマンドラマ、スバルの懊悩を紡いできたリゼロです。魔女たちのアニメ的なキャラっぷり、既に公開されたフレデリカの可愛さもありますし、見所としても問題はないだろうなぁとは思います。

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3点述べましたけど、最終的にはやはり原作のストック、ないしはとても長い4章のまとまり具合ではあると思います。書籍で4章を終えるということを踏んでも、最低でも1年でしょうか、気長に待ちましょう、といったところなのでしょうね。その間には、ゲームも発売されますからね。(´◡`)(最近、家庭用ゲーやってないから地味にやりたい。)

とりあえず、「アニメ内で残された伏線を回収するという2期への伏線」を回収して欲しい。(笑)動く魔女たちが見たいよーw

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 - Re:ゼロから始める異世界生活

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