引越しコラム／「六月病」を回避しよう③　新しい住まいに彩りと充実感を与える小物たち

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衝動買いとビジュアル買いについて前回はお話しましたね。

補足をしておきますと、なにも「金をばらまけ」というのではありません。ただ、よく商品のページにコメントが書かれていますが、コメントや噂などにあまり左右され過ぎないことが大事、ということが言いたいのですね。


▲ 「無印良品」

コメントを書いている人は、たいてい私たちと同じ一般人です。もちろん、その分野に通じている人が、専門的視点から商品の解説をしているコメントもあります。そういった人たちは、使い勝手のみにフォーカスしてその商品の素材や、開発の経緯、それから作り手のこだわりなどを交えてコメントをしてくれていることが多いので、むしろよく読んでおいた方が、これからの物選びにもためになることが多いです。


▲ 店内カフェも

注意したいのは、あまりその分野に聡くはない方が書いた、好き・嫌いの主観に捉われている勢いのある激しいコメントですね。よくあるのが、その会社で不祥事が起こっていた場合に書かれる、「これこれ問題が最近起きたので、私はこの商品を買いません（もしくは使いません）」という類の短いコメント。


▲ 「ビレッジヴァンガード」

その不祥事がその商品とどのように絡んでいるのか、調べもしないのに感情的になって書かれているだけなので、全く参考にならないのですね。もちろん、きちんと調べて、その不祥事と商品の関係性を吐露した上で、買わないと言っている人もいますから、それはむしろきちんと読んでおいた方が、買った後の後悔はなくてすみます。こういったケースは芸能人が関係する商品にとても多いので、注意です。（アプリのレビュー欄では年齢層が低いこともありますが、これらの最も極端な例が見ることができます。）


▲ 「MoMA DESIGN STORE」GYREビル内

まとめ

引越しをすることは、あなたにとって「新たな門出」。しかしそれも、いずれは退屈という曇り空があなたの視界を遮ってしまうというもの。

雨の日でも新しいカッパと長靴を履いて、まだまだ表情筋と感情のリンクが適切でなく、笑顔の下手な彼ららしい無表情の笑顔でスキップを踏む子供たちのように、何も完璧なこだわり抜いた商品選択とデザインセンスを目指さなくてもよいのですね。あなたが楽しければ、あなたの琴線に触れたら、それでいいのです。（もちろんある程度の金銭管理能力は必要ですが。）

退屈な「六月病」から立ち上がりたいとき、懐具合にも優しい小物たちの彩りは、あなたに小さな充実感の数々を与えてくれるはずです。何もしないことは、何も生まないということ。その充実感から生まれる新しい感性は、ビジネスの場において斬新なアイデアを生みだしてくれますし、仕事の付き合いから生まれるストレスを緩和させる中和剤ともなってくれるでしょう。


人間というものは意外と敏感な生き物で、六月というのは誰しもそれなりに鬱々とするものですから、あなたのその周囲とは違う、例えば「仕事を終えたら新しいあれを買うからがんばろう」というきびきびとしたいつもと違う動作の変化に、「おう、今日は元気そうやな。コーヒーでもおごったるわ」と、周囲は大なり小なり気づいてくれるかもしれません。

それでは良い6月を。


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