鉄オルのストーリーが分かりやすくなる!鉄火団を取り巻く大人たちの様々な野望【キャラ解説】
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バルバトスルプスの華々しい活躍で幕を明けた機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ・セカンドシーズン。多彩な性格のキャラクター、重厚で深みのある設定と多軸なストーリー構成と、ある程度の予備知識があった方が段違いに面白くなる作品です。
そこで今回は鉄華団を取り巻く『大人たち』にスポットを当てて解説。これを読めばますます鉄オルが楽しめること間違いなしです!
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そこで今回は鉄華団を取り巻く『大人たち』にスポットを当てて解説。これを読めばますます鉄オルが楽しめること間違いなしです!
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さて大人たちの紹介の前に軽く主人公たちメインキャラ4名をご紹介。
まずは三日月・オーガス。ご存知ガンダムバルバトスに乗り込む主人公です。オルガの命令を確実に遂行し、任務を果たす戦闘マシーン。
オルガの心友であり魂の兄弟。オルガの命令は絶対遵守。任務の細かい内容や理由を聞くといった野暮なことは致しません。クーデリアとアトラに対しては『彼女達が持つ強さ』を守るために戦うと誓っています。
オルガ・イツカ。物語の軸を構成する一人であり鉄華団を率いるリーダー。火星の孤児や貧民層にとっては下克上を果たしアースドリームを成し遂げた生きた英雄でもあります。
誰よりも三日月の視線に応えるため、常に立派な背中を見せつけるため、上昇志向の塊となっています。
クーデリア・藍那・バーンスタイン。物語の軸を構成する一人、かつヒロイン。
火星の都市クリュセ首相の娘でしたが、街や火星の現状を憂い、大学在中に独立運動家や活動家を集結させた『ノアキスの七月会議』を成功させたことで『革命の乙女』と呼ばれる様になりました。
1期で地球行を成功させたことでアーブラウ政府――特にアーブラウの現代表である蒔苗(マカナイ)との間に太いパイプを手に入れたことで、ハーフメタル採掘権を確保。それを活用するためアドモス商会を設立、代表となります。自分の背中を推してくれた三日月のことを好意的に思っています。
アトラ・ミクスタ。ヒロインかつ鉄華団の炊事係。生活衛生面を取り仕切る若きお母さん《ビックマム》役でもあります。
元々は孤児で引き取られていた先で虐待を受けていたことから逃亡、偶然三日月達と出会い、住み込みで働ける雑貨屋を紹介して貰った経緯があります。その頃から三日月に好意を持っていました。甲斐甲斐しく三日月を世話する姿はまさに真性ヒロインといった雰囲気です。
名瀬・タービン。木星圏を拠点にする一大企業テイワズの輸送部門を管理統括する企業『タービンズ』のリーダー。テイワズきっての武闘派で、マクマードとは親子盃を交わす程の信頼関係を築いています。
当初は鉄華団の敵として登場、戦いますがその後様々な事情が明らかとなり鉄華団との関係は急速に修復しました。さらにはオルガと義兄弟の盃を交わし、彼の兄貴分に。以降タービンズと鉄華団は業務提携する以上の間柄となり、ラフタ含め何人かが鉄火団に出向する様になっています。
なおタービンズのクルーは彼を除いて全員が女性。クルー全員が彼の妻。彼女達との間に多くの子供がいます。
メリビット・ステープルトン。鉄華団に監視役兼財務アドバイザーとしてテイワズより派遣された女性です。以前はテイワズの銀行部門に勤務しており、財政管理だけでなく医療や通信といった様々な技術に精通し、オールマイティに活躍する才女。お酒を嗜む大人な女性です。
鉄華団に赴任直後は人の上に立つ者としてオルガの至らない点を指摘したり、仲間が殺され仇討ちに燃える少年兵たちの心情を理解することが出来ず、今後を憂慮したりと気苦労が絶えませんでしたが、最近は若き起業家を支えるパートナー的ポジションに落ち着いています。
ビスケット亡き後のオルガのブレーキ役であり、実務・精神面でオルガを支える有能な秘書兼やんちゃな弟をハラハラしながら見守るお姉さん的な存在です。
マクマード・バリストン。木星圏の一大複合企業集団テイワズの代表。名瀬からは『圏外圏一恐ろしい男』と評されています。要するにヤクザの大親分。
鉄華団の中でも特に三日月に目をかけており、部下に命じてバルバトスのオーバーホールを命じたりするほど彼のことを買っています。クーデリアと面会し、彼女の争いに対する覚悟と意思、その先にある理想に共感し、彼女と鉄華団の後ろ盾となることを約束しました。
しかしその一方で冷徹なビジネスマンとしての側面も。ノブリスの陰謀を察知し、クーデリアの暗殺を熟慮するよう進言したのは単に鉄華団やクーデリアを守るためだけではなく、将来に渡って利益を確保するため。実際最終的にハーフメタルの大きな権益を手中に収めています。
またテイワズでは独自のモビルスーツの開発製造販売を行うなど、今後起こるであろう争乱を見越し、飯の種にする気満々の様子が伺えます。
ジャスレイ・ドノミコルス。テイワズで実質No.2を務める人物です。会社でいえば専務、ヤクザでいえば若頭といったところでしょう。勇名で躍進する鉄華団とその兄貴分である名瀬やタービンズのことを疎ましく思っている様子が見られます。
ノブリス・ゴルドン。高名な大富豪で表向きはクーデリアのスポンサーとして火星独立運動を支援している人物です。実際はクーデリアを悲劇のヒロインに仕立て上げた上で謀殺し、それによって起きる争乱で一儲けしようと画策していました。
ドルトコロニーでは鉄華団を利用、民衆の暴動を扇動し、その渦中でクーデリア暗殺を実行しましたがフミタンによって未遂に終わっています。しかしその真相を知った上で自分を利用しようとするクーデリアの姿やマクマードの進言に考えを改めます。ただし現在もアリウム等活動家への援助を行っており、争乱を起こす野望は潰えていない様子です。
アリウム・ギョウジャン。火星の活動家団体『テラ・リベリオニス』代表。かつてまだ無名時代のクーデリアをノアキスの七月会議に推薦した人物です。
有名になったクーデリアに取り入ることで自らの地位向上を図りますが、クーデリアにそれを見透かされ、意趣返しに宇宙海賊『夜明けの地平線団』にクーデリア襲撃を依頼するほど短絡的で小物な人物です。
蒔苗東護ノ介(マカナイ トウゴノスケ)。地球の4大経済圏の一つ、アーブラウ(ロシア・カナダ・アラスカ等の北半球圏)の代表です。元々クーデリアが火星を発ち地球を目指した目的が彼に会い、火星のハーフメタル資源採掘の規制解除に関する交渉を直接行うためでした。
海千山千の政治家ですが、クーデリアが地球に辿り着き彼と面会した時点では贈収賄疑惑をかけられ代表を辞任、オセアニア連邦に亡命中という有様でした。実はギャラルホルンがアーブラウを裏から(政治的にも)支配するための工作であり、そのためクーデリアは彼を再びアーブラウの代表に返り咲かせるため首都エドモントンを目指すことに。
同時にそれはギャラルホルンの追撃を受けるということでもあり、クーデリアは鉄華団に護衛の延長を依頼。最終的に鉄華団の活躍によって蒔苗は無事代表会議に到着。首班指名選挙によってアーブラウ代表に再就任することに成功します。
ギャラルホルンが推していた代表候補が落選し、このことを含めた数々の不始末が明らかになってしまいアーブラウにおけるギャラルホルンの影響力は大きく削がれることになりました。またそれまでの戦いぶり直に見ていた蒔苗の推挙により、鉄火団はアーブラウの軍事顧問に就任。大躍進の原動力になりました。
マクギリス・ファリド。物語のもう一つの軸を担う影の主役。ギャラルホルンは『セブンスターズ』の一家門、ファリド家現当主。セブンスターズとは厄祭戦を終結させた英雄達の子孫(の家系)からなるグループで、ギャラルホルンの事実上の支配層。
1期では監査局から火星支部に派遣された特務三佐でしたが、2期では地球外縁軌道統制統合艦隊の司令官に就任して既に実績を上げています。
1期のエドモントン攻防戦にてギャラルホルンの非人道的な所業の証(阿頼耶識システムの生体パーツと化したアインの姿)を衆目にさらしたことでギャラルホルンの権威を大きく失墜させることに成功。現在の世界の状況を作り出す切っ掛けを生み出しました。
ファリド家前当主の実子ではありますが、実際には妾の子。(のちに養子として引き取られる)並外れた知識と洞察力を兼ね備え、パイロットとしての技量も非常に優れています。ギャラルホルンの腐敗と支配力の低下、地球圏の未来を憂慮して組織の改革を志している…とは本人の談ですが、どこまで本心かは分かりません。しかもそのために竹馬の友であったガエリオやカルタをも贄にする冷徹さを合わせ持っています……
実は三日月と火星で一度面識があり、その際ガエリオ運転の車が彼らを轢きかけたお詫びとしてチョコレートを贈ったことがあり、そのことから三日月は『チョコレートの人』と呼んでいました。ガエリオの妹アルミリアの婚約者でもあり、次期ボードウィン家当主でもあります。
モンタークと名乗る仮面の男。マクギリスの世を忍ぶ仮の姿であり、モンターク商会の貿易商として行動する際の姿です。
白い長髪と仮面で変装していますが登場してすぐ身バレしました(笑)なおこのモンタークというこの名前はマクギリス曰く『真実の名』らしいです。
ガエリオ・ボードウィン。マクギリスの護衛で火星に派遣された特務三佐です。
セブンスターズの武を司るボードウィン家の現当主の嫡男でマクギリスとは幼少期からの友人。育ちの良さに起因する強い正義感の持ち主で、マクギリスと共にギャラルホルンの改革を目指していました。
1期では悪魔の名を持つガンダムフレームの1柱、ガンダムキマリスのパイロットとして活躍するもエドモントン攻防戦にて突如現れたモンタークによって邪魔され、さらに正体を明かしたマクギリスに全ての真相を明らかにされ、怒り心頭で戦うも激闘の末敗北。以後生死不明となります。2期では今のところ消息不明のままです。また妹のアルミリアは兄がマクギリスに裏切られたことを知りません。
謎の仮面の男2号。名称は28話の段階ではまだ不明ですがEDテロップによると搭乗するMSと同じ『ヴィダール』――復讐者を名乗っている様です。一体どこの何リオなのか…まるで謎な人物です。
マクギリスとはなにやら縁が深く、彼や鉄華団の名前を聞くと漲ってしまう模様。それにしても目の部分が怪しく光るギミックを搭載した仮面といい、趣味やセンスはいかがなものかと。あと乗り込むMSヴィダールはガンサムフレームによく似てます。一部の装甲はキマリスにも似ている…?
ラスタル・エリオン。鉄オル2期におけるメイン敵役、鉄華団にとってもマクギリスにとっても立ち塞がる存在になりそうです。
月外縁軌道統合艦隊アリアンロッドの司令を務めるセブンスターズはエリオン家当主。豪快な性格で部下からの支持も厚く、ギャラルホルン内での確固とした勢力と権力を持っています。組織内で暗躍するマクギリスを注視し、牽制するため火星にアリアンロッド艦隊を派遣するなど行動も素早いです。マクギリスにとってはまさに目の上のタンコブ、現在のところ鉄華団は歯牙にもかけていない様子ですが、この先どうなるでしょうか。
ちなみに無類の肉好き。部下を引き連れ一緒に肉を食べに行ったりする、結構フレンドリーな指揮官です。
三日月「……なにこれ…?」
改革を望む者。現状維持を願う者。復讐者。争乱を起こそうと企てる者――様々な陰謀と野望が渦巻き交錯する中で、鉄火団の少年たちがどのように巻き込まれ、どう戦い抜くのか――
鉄と血。戦うことを強いられた孤児《オルフェン》たちの今後の物語が非常に楽しみですね!
(ごとうあさゆき)
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