じゃあなんでピルクルは500mlで出しているの?
ヤクルトをごくごく飲めたらきっといい感じ!という会社の方針です。簡単ですね。
そうなると乳酸菌の過剰摂取が心配されるところですが、乳酸菌は便として排出されるため、いくらとっても構わないのです。(ちなみにこの乳酸菌の数によって、便の色や硬さに大きく影響します)
乳酸菌には腸内を改善する働きがありますが、改善するために必要な乳酸菌の数は、一日に5000億個から1兆億個というのが定説。
ピルクルは仮に500ml飲んだとして、「ラクトバチルス・カゼイ・NY1301株」というヤクルトと同種の乳酸菌なのですが、1153個の乳酸菌を摂取できます。これはヤクルトともそれほど変わりません。
ですので、1日に必要な乳酸菌5000億個を取るには500mlをあと「4本」飲まないといけません。
……勘付いた方もいるかもしれませんが、乳酸菌よりはむしろカロリーの方が重大で、結局のところ、カロリーの面で、飲みすぎは禁物なのです。ジュースと変わりませんね。
65mlという規定はトクホ(特定保健用食品)が定めた量で、記載は必須なのです。
ピルクルとカルピスの乳酸菌数の違い
ヤクルトとピルクルは同種の乳酸菌、ほぼ同じ乳酸菌量なのですが、カルピスはといえば、少し色合いが違います。
乳酸菌自体はやはり同種で、ラクト・バチルス・ヘルベティカスという名前の乳酸菌。原液1mlで1億個の乳酸菌が含まれます。
カルピスは基本的に5倍希釈ですから、500mlのカルピスなら100億個になりますね。これは平均的なヨーグルトに含まれる乳酸菌量と同じくらいです。ヤクルトとピルクルに比べると少し見劣りしちゃいますね。
ただ、カルピス(カルピス・ウォーター)は、常温保管を可能にするために、乳酸菌を「殺菌」しています。
かつて乳酸菌は生菌でなければ意味がないと言われてきました。ですが、殺菌した菌、死菌には、腸内改善効果ももちろんありますが、免疫力の向上や、中性脂肪、コレステロールの低下や老化防止など、いわゆる健康維持のためにも働くことが判明したのですね。
どちらも「美味しいジュース」として飲める飲み物ですから、お腹の相性と好みではありますけど、乳酸菌の数や効能、それから糖分摂取量を気にするなら、普段飲むジュースにはカルピス、便秘時などにはヤクルトやピルクルというのが適切なのかもしれませんね。
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