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幼女戦記/4話感想 ょぅι゛ょのウキウキ学園天国!? 上司に媚を売りまくると逆に墓穴を掘ってしまうので要注意!

      2017/02/11

西方はライン戦線にて活躍したはターニャ・デグレチャフは中尉に昇進、帝都にある軍大学への入学を許可されました。

念願の後方勤務、戦地から離れた安全な場所にてステキな人生、キャリアコース目指して勉学に励む幼女戦記第四話『キャンパス・ライフ』のレビューです。

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目指せエリート、頑張れ出世!


▲4話次回予告より

統一暦1924年の帝国は混迷の只中にありました。北方からは協商連合、西方からは共和国。両軍の戦闘が継続する中、晴れて軍大学生となったターニャは中の人主観で2度目の大学生活を満喫していました。


軍の大学といえど待遇は一般の大学とほぼ同じ、さらには国費で給与まで貰える訳ですから、実に恵まれた環境です。ターニャは持ち前の知識・才能・そして合理主義を発揮して座学や訓練を要領良くこなし、教官や同輩から高い評価を受けることに成功します。

一方その頃参謀本部では共和国軍の侵攻によって西方方面軍が崩壊寸前になった事実を重く受け止め、即応力の増強を急いでいました――


図書室で資料を探していたターニャは偶然参謀本部の戦務次長、ゼートゥーア准将と出会います。以前からターニャのことに興味を持っていたゼートゥーアは彼女を自室に誘うのでした。


准将「貴官に聞いてみたいことがあってな……貴官はこの戦争の形態をどう予想する?」


ターニャ「この度の戦争は大戦に発展するものと確信いたします」
准将「大戦?」

転生前の知識と現在置かれている状況から、帝国の戦いが今後どうの様に推移するかを予見するターニャ。


世界大戦となった場合、戦争は泥沼化の総力戦消耗戦となります。そうならないよう、出来るだけ長期に渡っても戦線を維持出来るよう。友軍の被害を抑えつつ戦線を拡大させず敵戦力だけを撃破し被害を増やす――講和条件を帝国有利にもたらすための戦闘を継続的に行う。

そのための高い機動性とより高い攻撃能力を備えた即応部隊、航空魔導師を中心とした試験大隊の創設をターニャは提案するのでした。


レルゲン「(しかし…なぜ否定できない?何なのだこの違和感は……それにこのロジックや論文全体から受ける印象はどこかで…?)」

そのターニャの知見内容は論文レポートの形で纏められ、参謀本部に上申されます。

それは作戦局はレルゲン少佐の元にも届けられるのですが、執筆者の名前が機密扱いで隠匿されている状態にも関わらず、レルゲンは論文の内容や思考性からとある個性の既視感を覚えます。凄まじいまでの勘の良さですね(笑)


連日会議が開かれる参謀本部。大規模な軍管区再編は困難であるとの見通しの中、ゼートゥーア准将は新たな即応部隊の創設を提案します。それはまさにターニャの発案した魔導大隊の創設プランでした――


そして卒業を間近に控えたターニャは准将に招待され、ささやかな晩餐に出席します。

そこでは卒業後の進路についても相談されるのですが……


准将「デグレチャフ中尉。貴官には新設の即応魔導大隊を任せるつもりだ」


ターニャ「(あの時かぁっ?!)」

まさかの運命ドンデン返し。自分の過去の発言に足を取られてしまう羽目に。もしかするとこれも存在Xの気まぐれ…?

シグナリング理論の墓穴にようじょは落ちる


今回ターニャは様々な保身の策を弄したばかりに大きな墓穴を掘ってしまいました。まさに策士、策に溺れるというヤツですね。


普通に優秀な学生として過ごしていれば良かったものを、お偉いさんへのコネを作るべく図書館に通い、自分の外見を利用してライバルを蹴落とし、優秀成績者に名を連ねてしまっています。

大学に通ってわずかの間の卒業ですから、恐らくスキップを認められたのでしょう。士官学校もそんな感じでしたし。


卓越な見識を備え、知略に富み、合理的な判断が出来、かつ現場単位では勇猛で実績のある兵士としても活躍する――まさに理想的な兵士といえましょう。

ターニャ自身は現代世界の知識――シグナリング理論で出世街道をまっしぐら…と思っていましたが、目的が安全な後方にいることだけを願うのであれば、優秀さを目立たせ誇示せず、まずは歳相応に相応しい、大学生活を長々と送った方が安全パイだったと思うんですけどね…(笑)


もっとも、卒業と同時に参謀本部付きの新大隊の編成官に任命、同時に大尉へと昇進、また新魔導大隊の大隊長への就任と同時に少佐へ昇進――な訳ですから、まさに夢のような出世をしています。

ただし新部隊の向かう先は常に激戦区最前線のドサ巡りというターニャ自身にとっては理想とは真逆の悪夢の様な展開ですが(笑)


ヴィーシャ「お久しぶりです、デグレチャフ大尉どの!」

再びヴィーシャと再会を果たしたターニャ。信頼の出来る(?)片腕を得て、幼女の戦いがいよいよ本格的に加速しそうですね。

ようじょ率いる地獄の大隊が戦争を変える?


▲ミニドラマ『ようじょしぇんき#03』より

次回より始まる新たな魔導大隊創設編――歴戦の猛者を率いて、帝国の各地を転戦するという流れになるのでしょうか。


気になるポイントはどの様な面子が集うのかといったところ。力自慢の集う愚連隊じみた組織になるのか、あるいは合理的で一糸乱れぬ指揮系統に即した戦闘集団となるのか?(大隊長の嗜好からすると後者なハズですが)

どんな隊員が集まりどんな部隊が生まれ、どんな活躍をするのか――次回からの新展開が非常に楽しみです。

(ごとうあさゆき)

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