アルスラーン戦記/ナルサス良いパパになる? ダリューンも茶化す弱点“子供に甘い”
2015/07/27
アルスラーン一行において、なくてはならない知であるナルサス。
ラジェンドラ軍との戦いでは、ガーデーヴィ軍に扮するというお得意の流言と湖に張った氷まで追い込むという戦術を用いて見事に捕らえることに成功しました。
そのあまりの活躍っぷり・策謀っぷりに、ナルサスがいなければ一行はかなり辛いのではと改めて舌を巻きましたが、それとは逆にプライベートでは弱点が浮き彫りになっています。
Comment
次世代の担い手の長所を育てる事に関して、率直に真摯なだけでは? …というのが、私の印象です。
現代の日本と違って、パルスの治世(特にナルサスの知性)に於いては、「子供は至宝」という感覚だったのではないでしょうか。
まあ、「かもしれない」論なので。(笑)そういった憧れの感情、もとい評価をする一面がナルサスに多少なりともなければ、あまりにも国政において無知であったアルスラーンを国王に持ち上げはしないだろうと考えてみる推論です。(旧友であるダリューンもその都度からかいますしね。)
15話でダリューンとの対話でも言っていましたが、エラムを育てることに関しては真摯であるようです。逆にアルフリードに関しては、エラムとアルスラーンと同年代ではあるものの、まだ処遇に困っている面が強いというところでしょうか。助けた責任や、「意外といいヤツ」という新鮮な評価も、理由の一つでしょうけど。(これらは、庶民派であるアルスラーンに触れたための結構後天的な感情だと考えています。)
僕個人としては、アルスラーン戦記の人物像における「子供は至宝」という考えは、あまり重きをおいていないです。ただ、ナルサスの隠棲をアンドラゴラス政権への嫌味ではなく、文化人でもあるので知性の純粋さの維持という面を踏まえるなら、奴隷制度もある国ですから、若干ねじれた「子供は至宝」という考えを持っているとは思いますけど。