幼女戦記/9話感想 ょぅι゛ょがマッハで空を飛ぶ!まさかの人間ロケットで敵司令部を強襲せよ
地獄の様相を呈する西方ライン戦線。しかもその裏、押し上げた戦線の背後でパルチザンが蜂起――帝国軍は補給線が寸断される危機に直面します。
参謀本部の指令を受けた第203航空魔導大隊は帝国臣民を救出し、危険なパルチザンと共和国魔導師を排除する大義の下に都市殲滅作戦を開始。町を業火に包みます――いよいよ共和国との戦争も佳境に入る幼女戦記第玖話『前進準備』のレビューです。
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地獄の様相を呈する西方ライン戦線。しかもその裏、押し上げた戦線の背後でパルチザンが蜂起――帝国軍は補給線が寸断される危機に直面します。
参謀本部の指令を受けた第203航空魔導大隊は帝国臣民を救出し、危険なパルチザンと共和国魔導師を排除する大義の下に都市殲滅作戦を開始。町を業火に包みます――いよいよ共和国との戦争も佳境に入る幼女戦記第玖話『前進準備』のレビューです。
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▲公式動画 #9「前進準備」予告
アレーヌ市の再制圧に成功した帝国軍。しかしパルチザンの破壊工作の影響で補給線が傷つき、ライン戦線における正面攻勢は不可能という状況まで追い込まれてしまいます。
参謀本部に召喚されたターニャが列車の旅を満喫している丁度その頃、当の参謀本部では合同協議会が開催され戦略対策会議が行われていました。
移動中の列車内でターニャが再会したのは軍大学で同期生だったウーガ少佐。ターニャは作戦局が共和国との戦いに決着をつけるための作戦を計画していると耳にします。
准将「パラダイムシフトが必要でしょう。我々が直面しているのは歴史が始まって以来の世界大戦です。敵の城に攻め入って城下の誓いを結ばせるといった戦前のドクトリンは、実現性が乏し過ぎます」
将軍「では、どのように勝利を?」
一方、参謀本部の会議ではゼートゥーア准将が従来の戦略戦術ではこの大戦で勝利する実現性が乏しいと指摘。敵の戦争継続能力と意思を粉砕することこそが戦争終結への唯一の道だと主張します。そして既に作戦局のルーデルドルフと協力して、敵主力軍の撃滅計画に着手していることを報告するのでした。
参謀本部に到着したターニャはレルゲン大佐より戦況を確認。そして新たな作戦――ライン戦線の縮小撤退により共和国軍主力を自陣へ大きく引き込み、大規模な包囲殲滅戦を遂行しようとしていることを確認します。
しかしそれだけでは共和国の戦争継続の意思を完全に刈り取ることは出来ません。相手の戦意を完全に挫き、戦争を遂行する能力を圧し折る一撃――准将達の作戦は包囲殲滅戦に先行して敵司令部への電撃強襲による頭を潰すことだったのです。しかしそれを行うには現有の帝国軍戦力では能力不足――現実的ではありません。
シューゲル「ばぁぁぁぁん! これも神のお導きであらせらるな、少佐!」
ターニャ「ド、ドクトル・シューゲル!?」
想定外の人物登場に激しく動揺するターニャ。
そしてドクトル・シューゲルの開発した新兵器がまさにこの作戦の要であることを知らされます。博士の開発した新兵器はまさにターニャの予想を遥かに超える代物でした。
レルゲン「迎撃不可能な高々度を追尾不能な速度で飛翔する新型の偵察機材だ。このV-1で敵防衛線を飛び越え司令部を強襲してもらう」
今回ドクトルの再登場でまさかのV-1ロケットが登場。しかもターニャの知る前世の史実とはデザインこそ類似していますが、細部でかなり違う開発経緯。しかもかなりの前倒し…20年近く技術進化が進んでいます。
博士「見たまえこの大型ブースターを! ヒドラジン燃料を使用する特注品を5基も搭載しておるのだぞ!」
しかも史実のV-1と違ってV-2ロケットの技術である液体燃料技術のハイブリッドです。
ちなみにV-1やV-2で知られるこの『V』略称は、前世では『報復兵器(Vergeltungswaffe)』を意味する頭文字だったのですが、こちらの世界ではどういった意味があるのでしょうか。
博士「その最高速度はマッハ1.5! 人類史上発の超音速によって一切合財を振り切るのだ!」
与圧されてない空間で超音速……それだけで搭乗員は死んでしまいそうですが……。
ターニャ「あの…音速を超えた事による造波抗力の急増や衝撃波の対策は?」
博士「空力弾性による振動や衝撃波は魔導士の防御幕で対処出来る筈だ。出来るであろう?出来なければおかしい!」
技術的課題や面倒なことは魔法(利用者)にお任せするスタイル。相変わらずのドクトルです。95式の開発の時もそうでしたが(笑)
レルゲン「まさしく天才だな…」
ターニャ「えぇ…天の災いです。片道切符で地獄行きの代物ですよ」
レルゲンは毎回ターニャのことを色々危惧していますが、シューゲル博士に関しては割とそこまで考えていない模様。狂人(マッドサイエンティスト)と呆れて見放しているだけかもしれませんが……
しかし人間砲弾として付き合わされるターニャにとってはえらい迷惑な話です。もしかするとこれも存在Xの計画…?
▲Pixiv 河CY様
203大隊から選抜された11名とターニャ自身を含めた12人で編成されたV-2ロケット臨時中隊は敵司令部を電撃強襲する作戦の実行に入ります。
中尉「これで落ち着いていられる軍人など帝国はおろか世界のどこにも……」
史上初の弾道飛行・電撃強襲作戦で緊張する中隊員達。しかも存在はおろか、概念すら初見のロケットなる代物――その初の実戦投入となる訳ですから、海の物とも山の物とも分からない代物に命を預けなければなりません。
中尉「……前言撤回だな」
二人が振り返るとそこには作戦前にすやすやと仮眠を取るヴィーシャの姿が。ターニャの副官として地獄を潜り抜けてきた余裕の為せるワザか。相当の大物振りを発揮しまくりです。
レルゲン「第二作戦、敵司令部強襲の準備は整った。次なる作戦状況を」
参謀「前線左翼にて最終作業中との事。目標地点への設置も完了し明日にも決行出来るとの報告です」
帝国軍の前線撤退も無事完了、包囲殲滅の準備は整いました。いよいよ強襲作戦が始まります――
ターニャ「(安全な後方で出世する筈が…どうして……全ては…全ては存在Xのせいだ。あのクソったれに市場原理を叩き込むまでは何があろうと死ぬわけにはいかない。生きて絶対に…絶対に終わらせる!)」
いよいよ始まる最終作戦。強襲作戦が成功すれば帝国の勝利、しかしこの強襲が失敗に終われば逆に帝国軍は大きなダメージを被ってしまうことでしょう。まさに乾坤一擲の大作戦、わずか1個中隊で敵司令部(と予想される3箇所)を潰せるのでしょうか。そして前回復活したアンソン・スーの再登場は?次回の展開が楽しみです。
▲ミニアニメ「ようじょしぇんき」 #09
(ごとうあさゆき)
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