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幼女戦記/10話感想 終末のょぅι゛ょ様。立ち塞がる、地獄の底から甦った神の使徒アンソン・スー大佐

      2017/04/02


激戦のライン戦線――共和国との戦争を終わらせるため参謀本部、ゼートゥーア准将はこれまでの戦争の概念を超える新たな戦術を考案します。

戦線を敢えて下げ敵主力を引き込み包囲殲滅を図る。しかしそれだけでは敵に大きなダメージを与えることは出来ても完全に相手の戦意を挫くことは出来ません。包囲殲滅と同時に敵の指揮系統を破壊、敵主力を混乱に陥らせ、共和国の戦争継続の意思とその能力を完全に断ち切る――その中核となるのが『衝撃と畏怖作戦』でした。

共和国を撃滅する帝国軍攻勢計画第177号が進行する幼女戦記第捨話『勝利への道』のレビューです。

9話感想
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『衝撃と畏怖作戦』開始


▲公式動画 第10話「勝利への道」予告

その日、帝国の最高統市議会にてゼートゥーアとルーデルドルフらは高級官僚達から叱責を受けていました。なぜなら帝国軍はライン戦線左翼を大幅に後退、すでに要衝である西方工業地帯が敵重砲の射程圏内に捉えられつつあったからです。


この戦況に官僚達は軍部に不本意ながらも政治的措置を講じる必要もあるとまで言い出す始末。そうした警告にも関わらず、ゼートゥーアとルーデルドルフは全く動じません。


静かに時を待つ2人。スパイへの情報流出を避けるため、第203航空魔導大隊による敵司令部強襲作戦は極秘裏に行われているのでした。


その頃203大隊の選抜12名からなる精鋭中隊は。ドクトル・シューゲルの開発したV-1ロケットに乗り込み弾道飛行によって敵の防衛線を突破、共和国のライン方面軍司令部に無事潜入。『衝撃と畏怖作戦』と名付けられた強襲作戦の実行に入ります。


目標となる3箇所を同時に襲撃するため1個中隊をさらに3小隊に分けて行動するターニャ達。たった4人で敵司令部等の拠点を襲撃破壊するという、ほぼワンマンアーミーっぷり。スタローンやシュワちゃんなんかが出てくる娯楽映画を彷彿させる無茶な作戦です。

ギリギリまでロケットを有人操作して、弾頭を精密爆撃、陽動とするのは僅かな時間を稼ぐ上手い手だとは思いますが。


ヴィーシャ「やはり封鎖された施設のようですね」
ターニャ「チッ、 残り時間は?」
ヴィーシャ「およそ120」
ターニャ「止むをえん。外れだろうと軍令通り焼き尽くす。燃焼術式の用意だ!」

ターニャ小隊が襲撃した地点は残念ながらハズレ。もぬけの殻でした。しかし本丸を潰した後にここが即席で予備司令本部になっては元も子もありません。予定通り爆破粉砕して確実に潰しておく念の入れ様です。

タイムリミットが迫る中、ターニャは状況の確認と他の地点の支援を目指そうとしますが……


ヴァイス『こちら02、目標B当たりです。通信司令部の破壊に成功!』

アタリを引いた第2小隊から連絡が入ります。敵司令部を作戦通りに爆破壊滅。第3小隊は兵站である弾薬庫を破壊。任務を完遂した203大隊は予定通り海上へ脱出、迎えの潜水艦に合流します。

史実でも第一次世界大戦でUボートは登場し対英戦で活躍していますから特におかしな話ではありませんが…その艦内の広さ、すっきり具合は後年のUボートより遥かに進化。まさに現代の潜水艦レベルになってます。ここでも技術革新の波が押し寄せている様子です。


伝令「か、会議中のところ失礼します!」
ルーデルドルフ「君、符号は?」
伝令「『世界に冠たる我らが祖国』であります!繰り返します、『世界に冠たる我らが祖国』であります!」

ついに待ちに待ったこの時が。ターニャ達203大隊の作戦成功が伝えられ、いよいよ帝国軍の一大反抗作戦が始まります。

『解錠作戦』開始


帝国と対峙したまま様子を見守る共和国軍右翼。その地下ではトンネルが掘り進められ、陣形全体を一気に吹き飛ばす爆破作戦が実行されます。『開錠作戦』――その発動に大混乱に陥る共和国軍。同時に戦車を中核とした機甲師団の強襲によって帝国軍は一気に蹂躙を図ります。


固い敵防御陣(扉)を文字通り吹っ飛ばす『解錠作戦』。激変する戦況に対応しようにも、共和国軍の頭脳であるライン方面軍司令部は既に壊滅――現場は混乱するだけです。


共和国軍右翼を突破した機甲師団はそのまま共和国軍左翼と中央の背後に回り込み、文字通り前後に挟み撃ちする構え。作戦は次の段階へと移行します。

『回転ドア作戦』開始


ターニャ「…素晴らしい!『解錠作戦』が成功したのか。これで『回転ドア』も機能するというわけだ」

潜水艦で脱出した203大隊は艦内で作戦状況の通達を受けます。予定通り共和国軍右翼を突破した機甲師団によって共和国軍残存勢力を包囲することに成功。まさに蹂躙の名にふさわしい圧倒的な破壊の力を見せつけます。


無線『作戦参加中の帝国軍部隊へ。攻勢計画第177号を発令中、総員戦闘を継続せよ』

戦車を主力とした機甲師団と機械化兵団の連携により逃げ道を奪われ、文字通り灰燼と化していく共和国軍。徹底的に、容赦なく粉砕されていきます――

終末の角笛を今こそ鳴らさん


ターニャ「さて諸君。我々の仕事は帰還途中の捜索、遊撃任務。敵を見付けたら襲っても宜しい程度の仕事だ…そう言えば帝都では我々の司令部襲撃を称え、是非奢らせてくれという奴が軍団単位でいるそうだ。タダ酒を一生分呑めると保証しておくぞ。困った事に私は珈琲党だがな」

潜水艦から出撃し、包囲陣の支援に向かう203大隊。作戦成功で気を大きくし、半ば浮かれ気味な彼ら。しかしその前に連合王国からの援軍が襲い掛かります。


アンソン「一機撃墜…」

立ち塞がったのは地獄の底から甦った神の使徒アンソン・スー大佐。あんなに家族思いだった彼が、「家族にも連絡しない」ほど復讐にのめり込んでいます。精神汚染されてしまったのでしょうか。


Pixiv ちゃこ丸様

いよいよ最終段階に至った世界大戦。果たしてターニャはこの危機を無事乗り越え、安全で平和な生活を手に入れることが出来るのでしょうか? 残りラスト2話。存在Xに『力』を授かった者同士の戦いが見られそうです。


▲公式動画ミニアニメ「ようじょしぇんき」 #10(2017/04/03 18:00まで)

ヴィーシャ少尉の意外な才能。寝相やいびきは大隊一悪く、ギャンブルは大隊一強いっぽいですね(笑)グランツ少尉、生きてるといいですねぇ……

(ごとうあさゆき)

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