一目見ただけでは“一体何なのか”分からない外見
そんなNPCたちにとっては神にも等しい、至高の41人。なかでも特にタブラ・スマラグディナは、上に述べた神話を一番好んでいたプレイヤーの一人。
実際の出演は、パンドラズ・アクターが擬態したという間接的な形でしたが、そのわけの分からなさ、異形らしさは、一目見ただけで分かるというもの。
▲ ベースとなっているのはタコのような頭と、分かりづらいけど水死体にボンテージという凄まじい外見。神話好きと軟体動物ということで、クトゥルフ神話好きなのが分かりやすい形で顕現されている
作ったNPCはアルベド三姉妹(web版ではシズも担当)
以前ちらりと書きましたが、タブラ・スマラグディナは主にナザリックのギミックを担当し、NPCはアルベド三姉妹をつくりました。
アルベドにおいて、その設定厨のほどがアインズによって口に出されていますが、むしろそのこだわりのほどは長女のニグレドで発揮されています。
ニグレドは第5階層の館にて設置されているNPC。最初の活躍は、アインズが、シャルティアが裏切ったという報告を受けた頃。アインズはシャルティアの位置を特定するため、調査系に特化している魔法詠唱者であるニグレドを訪れるのでした。
部屋に入ると、揺りかごを見つめるニグレドがいます。訪問した二人を無視してニグレドはまもなく揺りかごから人形を取り出し、「ちがうちがうちがうちがう」「わたしのこわたしのこわたしのこわたしのこぉお!」と叫び、その人形を壁に投げつけます。
それを合図に、部屋の壁には、赤ん坊のような肉の塊、腐肉赤子<キャリオン・ベイビー>が浮き出し、それまであった泣き声がより強くなります。そして、鋏を取り出し、走り寄ってくる、赤ん坊をさらった犯人をアインズとアルベドだと勘違いしたニグレド。ほんの数秒で距離をゼロにするような、歩幅の異常に大きく開いた走り方で。
アインズに鋏を振りかぶった瞬間、アインズは部屋に入るときにもらった人形をニグレドに差し出し、「おまえの子供はここだ」と言うのでした。…なんて凝ったホラー設定でしょうか。(笑)
アインズが一連の演技に一切驚かず、冷静に対処したり、守護者統括でありながらこれらの対応を無礼だとは思っていないアルベドの反応も楽しいですが(とはいえ、最初ギルドメンバーと訪れた際は悲鳴をあげて全力で攻撃しかけたのだとか(笑))、ニグレドの話は、アルベドがアインズからマントを受け取って喜んだり、ニューロニストの話が長いという話題で、NPCたち全てを愛しているの発言に天井を突き破るほど喜びをあらわにしたアルベド回でもあります。(このくだりは、アニメではシャルティアの対処について差し替えられていますね。)
尺が足りていても彼女の登場が危ぶまれるのは、このホラー設定された登場もそうですが、顔面に一切皮がなく、筋肉が露出している設定に尽きるのでしょうか…w一応アルベドと同様に美人設定なのですが、全く生かされていないのは、ホラーな想像の時点で分かると言うもの。(公式の見解では、理由は不明ですが、泣く泣くカットしたとのこと。オバロらしさ、異形種らしさ、それからびっくりさせられる(笑)という点で出したい気持ちがあったのかもしれませんね。)
書籍版では3巻にあたりますから、興味のある方は手にとって読んでみてください♪
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オーバーロード
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