落第騎士の英雄譚／「1％を100％に」生徒会の御祓泡沫は強者っぽいけど実はほとんど戦えない

時間を操る能力という最強の力

御祓と書いて「みそぎ」と読む変わった苗字の御祓泡沫は、いわゆるショタキャラ。


「いやぁ、災難だったね。目に付いた人間、誰彼かまわず噛みつく貪狼学園のエース、ソードイーター倉敷蔵人に絡まれるなんて」

ですが、可愛い外見とは裏腹にその態度は大人びています。話し方だけを見れば口だけ坊やのようでもありますけど、嫌味はなく、一輝の無抵抗っぷりを褒める知性と、その早熟な知性の奥底には謎めいた圧力が潜んでいることが「治療」の実行で判明します。


「さ、治療しようか」

そんな御祓泡沫も、学園の生徒であるからにはもちろん伐刀者。伐刀絶技は「絶対的不確定＜ブラックボックス＞」。その効果は、あらゆる事象の結果を改変できること。

泡沫の持つ能力は、落第騎士の世界では「因果干渉系能力」と分類されています。因果干渉系能力とは、ジョジョのDIOや承太郎、まどかマギカの暁美ほむら、アカメが斬る！のエスデス、はたまたドラえもんのタイムマシンという未来の道具など、いわゆる時間に関係する力を指します。


▲ ほむらはまどかを救うために何度も何度も時間を巻き戻していた

時間を止めたら、どんなに強く速い攻撃でも避けることができ、自分の好きなタイミングで反撃することができる。時間を巻き戻せるだけでも、攻撃の情報をあらかじめ知ることができる。時間を操れたら、たとえ能力者に実力が備わっていなくとも簡単に勝ててしまうので、戦闘に関しては因果干渉系の能力はどの物語でもかなり強力な部類、そして珍しい能力というのが一般的。


▲ 未来日記やひぐらしのなく頃になど、時間を操れることをメインに据え置いた物語は思考合戦にもなるので、重厚なストーリーになりやすい

雰囲気は時間を操る者。だけど戦えない

そんなチートな能力を持つ御祓泡沫ですが、彼がその能力を使って七聖剣武祭などで勝ち抜くのはかなり難しいです。


どういうことかというと、この能力は泡沫が絶対にできないこと、つまり0％を100％にはできないのですね。泡沫がもし体を鍛えたら、炎をまとっているステラは無理でも、一輝を圧倒することはできるかもしれません。


ですが、泡沫は体を一切鍛えてはいません。今後も鍛えるつもりはないようなので、相手の攻撃をなかったことにできても（100％攻撃が当たる可能性は0距離射撃など以外、ほぼないので）、猛者たちを自ら倒すことは非常に難しいのですね。凶器を使えば、相手を戦闘不能くらいにはできるかもしれませんが…。やはり一般人のレベルと考えるのが無難でしょうね。色々な可能性はあるかもしれませんが。


▲ 「治療」という名目で一輝の頭の傷を「なかったことに」できたのは、対象である一輝が蔵人の蛮行をあえて避けなかった、＝100％避けれるのにしていなかったから

それに基本的には同じ養護施設で育った東堂刀華と共に在ることを望み（刀華に救われた）、生徒会での和気藹々とした日常がなにより好きなようなので、刀華や生徒会のメンバーを助けることに使うことはあっても、御祓泡沫が勇んで戦いの場に出ることはないでしょうね。（新宮寺黒乃は、同じ因果干渉系能力、時間を止める能力をふんだんに使って最強の座についていた。）


なんとなくですが、体を動かすことも嫌いな気がします。（笑）そのあたりは時間を操る者としての雰囲気というか、ショタキャラと言いますか。上述しましたけど、ちょっと変わったキャラメイクをされているキャラだなぁと思いますね。

ちなみにアニメでは、原作通りならこれから生徒会メンバーとの合宿でクローズアップされて、東堂刀華の記事でも書きましたけど、“はぐりん”でも騒いでくれるかと思いますｗ

 - 落第騎士の英雄譚

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