落第騎士の英雄譚／有栖院凪と一輝の微妙な友情関係　落第騎士は一輝×ステラと、珠雫×凪の深イイ話

寂しさを募らせる珠雫を救った有栖院凪

ルームメイトになると、有栖院凪と珠雫はほとんど一緒にいるようになりました。2話の終盤でも語っていたように、こらえきれないことがあった日はああやって話を聞いてもらったり、たかぶった感情や行き過ぎてしまった言動を諌めてもらったり、あるいは、慰めてもらっているのでしょうね。


「しずくのそういう所、すごく好きよ」
▲ 4話では、一輝のぼろぼろの体を心配して駆けつけたけど、二人が近づく瞬間を邪魔したくない想いの方が勝ってしまった。それは珠雫がずっと望んでいた形でもあった

一輝＆ステラともまた、親しくしています。ですが、ステラに対してはそこまででもないですが、凪は、一輝に対してはどことなく壁がありました。


▲ 最初の一輝の性格指摘の際は特に際立っていて、大人な対応という側面、どこか突き放すような感じでもあった

それは凪が珠雫の肩を持っているからなのでしょうね。一輝と一緒にいながら、ステラのいじり担当にもなっている珠雫は、すでに姑の存在感があるのですが、普段の、一輝の幸せの一番近くに立てない自分に泣いてしまう珠雫を知っている凪からしてみれば、その姿は切なく、そして無理している姿にしか見えず。


それでも、珠雫がだんだんとステラという恋人の存在を受け入れていったように、凪もまた、「珠雫を悲しませる存在」から脱却して、二人を応援するように。そこにはきっと、叶うことのない兄に対する慕情を捨て、自分と一緒に勉強とか買い物とかして普通に学校生活を一緒に満喫しようという大人な気持ちもあったのでしょうね。


これら一輝と凪、ステラと珠雫、珠雫と凪の3者の描写は派手ではないですが、きちんと描かれています。特にオネエである凪は、差し色としての作中での深い活躍が期待されていたのは、4話での中央大学を映したやや急なカメラワークでの演出から分かりすぎるというもの。


「私はそちらのメス豚のように、はしたなく自分からおねだりなんかしませんけど」
「私のどこにメス豚要素があるのよ！？」
「名前ですよ。家畜ぶーミリオン！」

▲ 凪の珠雫に合わせたその座りはちょっと辛そうｗ　それにしても名前はひどい。（笑）

本来は一輝とステラの恋愛物語や戦闘が主流ではありますが、珠雫と凪の物語として、二度楽しめるのも落第騎士の魅力でしょうね♪

 - 落第騎士の英雄譚

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