落第騎士の英雄譚/珠雫の想いはAランクだよ 息を呑み、目が離せないハイクオリティで美しすぎた伐刀者なバトル
2016/04/21
落第騎士10話にして、誰が予想できたのでしょうね。圧巻の、劇場版並みの戦闘を。
一応、そんな予感があることはありました。落第騎士も残すところ3話のクライマックスに入っていましたし、原作では先に仲良くなるはずの刀華をあえて “語らぬ強者” に仕立て上げていましたからね。
▲ 初登場の9話から、「雷切」しかしゃべっていない東堂刀華 ヒロイン枠だと思ったらラスボス枠だった
そんなスタッフの思惑は、今回の10話の戦闘を見れば、誰が見ても効果てき面だったと言えます。語らぬ強者のそのために不気味な強さは、珠雫の全力な戦いっぷりを真実味あるものに見せましたし、視聴者もまた終始一貫して珠雫目線で、あるいは観客目線で、戦闘の行く末を追いかける結果になりました。
▲ 今回ばかりは息を呑みながらも賞賛を送りあう観客と視聴者が一致した
つまりそれはスタッフが用意した落第騎士のアニメ運びというレールに、視聴者がきちんと乗っかってきているということを意味します。
まるでクライマックスかのようだった10話のバトルは、おのずと次なる最終戦、一輝vs刀華戦の期待も高まるというもの。ですが、残念ながら、記事でもお伝えしているように、戦闘での盛り上がりはあまり期待できないと予想されます。
▲ それは一輝という少年誌系地味主人公のためもある
それでも、こんなにも、またそれまでの戦いでも白熱した戦闘を作り上げることができたスタッフですから、戦闘以外の演出などを用いて最終戦しいては、12話のラストまで興奮冷めやらぬ気持ちにさせてくれるかもしれない。そんな期待を抱かせてくれるバトルに仕上げてくれたと、筆者は賞賛を送りたいです。
もちろん、珠雫の兄のもとまでたどり着きたかった一心、その奮闘っぷりも。
「(自分に誓ったはず。限界を超えるって。どれだけお兄様を愛せていたのか確かめるって)」
「(私も勝つ!そして行くんだ。お兄様と皆と一緒に七星剣舞祭へ!)」