最弱無敗の神装機竜/悲しみの凶刃切姫夜架 アサシンで従者で破滅的な和風ヒロインの夢は…【ネタバレ】
2016/04/18
最弱無敗の神装機竜のヒロインと言えば、公式サイトにもあるように、王女のリーシャ、留学生のクルルシファー、幼馴染のフィルフィ、騎士団長のセリスティア、そして妹なアイリの5人。
ですが、最弱無敗にはもう一人、実は切姫夜架(きりひめ・よるか)というヒロインが存在してします。
▲ OPにもちらりと出ている
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2016/04/18
最弱無敗の神装機竜のヒロインと言えば、公式サイトにもあるように、王女のリーシャ、留学生のクルルシファー、幼馴染のフィルフィ、騎士団長のセリスティア、そして妹なアイリの5人。
ですが、最弱無敗にはもう一人、実は切姫夜架(きりひめ・よるか)というヒロインが存在してします。
▲ OPにもちらりと出ている
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切姫夜架は、名前からも、外見からも察することができるように、“東の島国”出身のヒロイン。
▲ 神装機竜<夜刀ノ神>
もちろん神装機竜に乗ることができ、その腕前と言えば、島国でかつて最強を誇り、その強さを恐れた帝国の諸侯から孤島に幽閉されてしまったほど。三大奥義も習得していて、ルクスとも互角に渡り合えるほどの最強な実力を持っています。
また、黒髪ロングで黒い着物、オッドアイと、厨二心をくすぐる和風な少女の外見とは裏腹にリーシャやアイリと同じくお姫様なヒロインキャラ。
ですが、その“タガ”は外れています。殺害にためらいがなかったり、学園の警備をくぐって授業中ルクスの横に突然沸いたり、「私の子宮をお使いになりますか?」という爆弾発言を何のおくびもなく言い放ったりと、お姫様テイストは言葉遣いだけで、暗殺者であり、無奔放でもあるキャラです。
どちらかといえば、南国出身だったり、獣じみていたり、そういう無垢なヒロインキャラに近い感じかもしれませんね。
リーシャの烙印、人体実験を施されているフィルフィ、古代遺跡の鍵であるクルルシファーと、可愛らしい作画とは別に壮絶な過去を心に秘めながら生きている最弱無敗のヒロインたち。
切姫夜架も違わずまたその一人で、国は滅ぼされているわ、尋常ならざる精神と戦いの才能故に周囲から忌避され幽閉されているわ、唯一人間扱いしてくれた双子の弟を殺されているわで、壮絶な境遇はもちろんですが、性格の破綻もしているということで、紛れもなく最弱無敗屈指の悲劇のヒロインです。(しかも弟は、殺さないという約束を破られた末に殺されているから悲しいし、その殺された悲しみを感じないことを悔しく思って、弟との約束で誓った帝国への忠義を守ることを自らのアイデンティティとするのがまたさらに悲しい。)
▲ ルクスの前に現れたのは帝国再興の役を担うためだったけど、ルクスにその気がなかったためにはじめは敵にまわってしまう
夜架を一概に人格破綻者と言いづらいのは、上に書いた、精神のタガが外れていて半ば獣じみていることはもちろんですし、かと思えば主と仰ぐルクスには犬のように忠実で、そんな常識人なルクスがいれば周囲に害を与えない純真さを持つことが由来しています。
いずれにせよ、アニメでは盛り上がる要素満載な彼女。最初は敵ですし、登場は終盤になりそうでそのためかは分かりませんけど、公式サイトで発表していないほどシークレットな存在として声優も未だに発表していません。
この痛烈な無自覚な悲しみはもちろんですが、戦いにおいては笑みも浮かべる狂気をも混在している夜架ですから、その狂気的な演技をどう演じてくれるのか、楽しみですし、期待もかかるところ。
余談になりますが、唐沢美帆さんもといTRUEさんの歌っているOPの「飛竜の騎士」ですが、そのCDのカップリングに「BLUE MOON CHILD」という曲があります。
その歌詞にはこんなフレーズがあります。
「僕たちは生きるほどに 絶望に慣れていく生き物で それはとても悲しく 立ちすくむその先を夢見て」
最弱無敗の神装機竜を読み解いていこうとすると、やはり登場するキャラたちの壮絶な過去、伴っている悲痛な悲しみを見ることは避けられません。「BLUE MOON CHILD」は、タイトルもメロディーも新しさという点では目立ったところの少ないカップリングらしい曲ですが(筆者は割りと好き)、最弱無敗のテーマに合っているなぁと感じる曲でした。
でもnano.RIPEの「ライムツリー」を変えてまでEDに採用するとなると、ちょっと違うんですけどね。(OPは変える必要はないでしょう。)
「ライムツリー」は、ボーカルの声質もあって好き嫌いが割りと分かれているようですが、個人的には世界観に合っているいい曲だと思います。
簡単に言えば、最弱無敗のキャラたちは、みんな壮絶な過去に向き合ってはいながらも“割りとからりと”生きているから。(あるいはそう見える。)それはいかにもからりと生きていそうな(悪い意味ではもちろんなく。)ボーカルの声質にぴったりなのです。(実際は、いじめとかあったのかもしれませんが…。)
また歌詞も、やや難解なルクスの人となりをよく表しているなぁと。「さしあたって二人旅」は、ルクスのヒロイン一人一人に対して主人公らしい特別な、あるいは熱い意思を見せず、だけどその生き方を奪おうとするものに対しては攻撃的になる(容赦がないというほどではない。)程度の、雑用をこなして生きていたように、悪く言えば意思薄弱でその場限りな主人公っぷり、
サビの「行けるところまで行こう 歩幅をあわせて」には、そんな没落王子で、最強でありながら今を生きることに追われているルクスの行動理念をよく反映していると思うんですよね。
EDのドレスに身をまとったリーシャ、クルルシファー、フィルフィの令嬢な3人のカット、上流階級な可憐さを表し、ルクスが花束を持っているEDもそういう見方もあるんだなと、面白いですしね。(考えてみたら、割とクラシックなBGMも多いですしね。)
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