にゅうにゅうす

主にアニメの最新情報をお届けします。

*

最弱無敗の神装機竜/公式で存在が隠されていた切姫夜架が最弱無敗にもたらすものを考えてみる

      2016/04/18

ひとまず終わりを迎えたフィルフィ話である9話の最後には、

フィル理由12
最後のヒロインであり、敵でもある切姫夜架が出てきていました。

これまでシークレットな存在として声優も伏せられていた切姫夜架ですが、作中での登場を機にようやく公式にも登場、そしてどうやら石上静香さんが担当することも明らかに。

もたらす15
当ブログで追いかけていた落第騎士の英雄譚でステラ・ヴァーミリオン役を演じていたのも彼女。期待が高まらないのも無理というもの。(*´ω`)

もたらす12
▲ そもそも、「落第騎士から最弱無敗へバトンを」というイベントもあったくらいだし、この配役に予想していた人もいたかも

それにしても石上さん。アクティヴレイド、虹色デイズ、ブブキ・ブランキに、DimensionWに、冬季アニメだけで端役含めて9作も出ているんですが…ww

sponsored link


ヒロイン一人あたりの独立感の強さ

切姫夜架は指折りの機竜乗り。その実力と言えば、現状最強戦力筆頭のルクスに匹敵するほど。

切姫3
シーンにもありましたがシリアルキラーさ、そして自由奔放さが魅力でもあり、見所でしょう。

ただ、放送当初より、最弱無敗の魅せ方は変わってきています。

もたらす23
力が入っていたのはもちろん1~2話。今でこそモブヒロインなんて言われるリーシャですが、その迫力には随一のものがありましたし、離れたカメラワークを用いた雄大な近世ヨーロッパ的な背景も見応えがありました。

もたらす6
「ここの守りはお願いします」

もたらす7もたらす16もたらす8
▲ ここのルクスの出動、クルルシファーの無言の視線からリーシャの攻撃を跨ぐBGM・場面の入りは最高に好き

もたらす5もたらす9
そうしてルクスの兄フギルの顔芸なども相まって、てっきり最弱無敗も残虐シーンや顔芸など、決めるところは決めてくる力強いアニメに仕上げてくるかと筆者は考えましたが、製作陣のその考えは段々と薄らいでいったように思います。上流階級な可愛い路線へ。

具体的にどの話から、というのは難しいのですけど、6話でのクルルシファーをバルゼリッドから救うシーンはルクスに確実にもう少し決死さは出せたでしょうし、そうかと言えば、あの情熱的なキスシーンです。

もたらす17
工口がウケた次の回で、大半の視聴者はセリスティアのスレなさ具合は退屈だったでしょう。それでも7話は、結果的にセリスティアの地味さを逆手にとって初心さの誠実さを出してよくまとめられていたと思います。

フィルフィ回も言うまでもなく、クルルシファーとともに二大ヒロインと呼べそうな壮絶さと慈愛の感動がありました。

もたらす18もたらす19
▲ テュポーンの戦闘も、近接機のせいか、3Dスタッフの魅せ方が近接機と相性がいいのか、見応えがある。(ヒロイン同士でもっと戦ってほしかった)

こうしてみてみると、ヒロイン一人あたりの話の「独立感」が強いのでしょうね、最弱無敗はいわゆるハーレムアニメに属していますが、蓋を開けてみると、彼女たちがルクスを取り合う姿はそれほど印象に残りません。

もたらす21
ただただその思慕には上にも書いた上流階級らしい慎ましさや可憐さがあり、ルクスにもまた、フィルフィの救出以外、やる時はやる男らしい主人公的な要素が、紳士という名の下にかはたまた“没落王子らしく”か、取り除かれています。

もたらす1
こうなったのも、女性ばかりの和気藹々とした現場が図らずもそうさせたところもあるのかもしれません。いずれにしても、そのために切姫夜架には、キチガイキャラ、従来の人気が出るだろうと予想し得る厨二的な人格破綻キャラとしての活躍とは違う活躍をさせる可能性が出てきます。

それでも無情な人形っぷりをめいいっぱい駆けさせる下準備はできている

もたらす22
人を殺すことに何の躊躇いもない夜架の登場には緊迫感が常につきまとっています。そこにあるのは実力に相応しい余裕と「無情な人形」っぷり。そして夜架は他愛もなく神出鬼没に登場しては、ルクスにアーカディア帝国復興計画に関する明確な回答を求めます。ルクスの持つ国家論は最弱無敗の根底にあるもので、そのメインテーマは今のところ崩れていません。

もたらす24
「僕はダメなんだ!僕はずっと弱いままで…。あの日、フィルフィが僕を助けてくれたから、今までいてくれたから、僕は戦うことができたんだ。だからいなくならないで!絶対に今度こそ必ず助ける!だから!」

▲ フィルフィ事件で子供のように感情を吐露することで、これまでの雑用王子っぷりからようやく主人公らしく一皮むけることができたルクス

もし、最弱無敗の神装機竜という物語の重要な場面を作るとしたら、このタイミングでしょう。ルクスには思いっきり語ってほしいところ。

もたらす2
流れとしてはいい感じです。フィルフィの感動的なシーンに伴って、ルクスもようやく主人公らしく成長、製作側も慣れたのか、若干浮いていたヘイズや他敵キャラのキチガイっぷりも馴染んできていますから。

もたらす14もたらす13
また10話の予告画像も、作画の質で非常に期待が持てますから、切姫夜架につきまとう嗤う人形っぷりをいかんなく描いて、そしてできれば最終話までその勢いで突っ切ってほしいなぁと思います。(問題は、ルクスvs夜架とともに同時に繰り広げられる戦闘シーンの処理かな。)

 - 最弱無敗の神装機竜

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

最弱無敗の神装機竜/実はアイリを助けていた夜架 残虐、そして帝国の皇族以外に従う気は更々なし

「でも、今ここでこれだけは誓っていただけますか? いずれはこの国を滅ぼし、アーカ …

最弱無敗の神装機竜/セリスティアのキャラクターに思うところ 騎士団長と普通のヒロインの共存

「それは認めません。私の判断は不許可です。武器を捨て、降伏することを許可します」 …

最弱無敗の神装機竜/クルルシファーが握る機竜の秘密 黒いリボンは正統派クール系ヒロインの証?【ネタバレ】

クール系ヒロインに該当するクルルシファー・エインフォルク。 既に登場していますが …

最弱無敗の神装機竜/【悲報】リーシャが便利屋サブヒロイン化 だけどきちんと新生国家の王女らしいメインヒロインをしてる

フィルフィクローズアップ回である8話、9話。 ひやひやさせながらも、フィルフィフ …

最弱無敗の神装機竜/田村睦心なルクスのうろたえっぷりが楽しい!フィルフィとティルファーが絡むとコントになる

4話に入り、クルルシファーの謎がついに明かされましたね! 「私はこの世界の人間で …

最弱無敗の神装機竜/ワケあり令嬢はこうやって弄ぶようにキスをしたい ルクスの台詞は結構クサかった

衝撃だった4話の最後から続きクルルシファーの謎が明かされた5話。 遺跡の鍵となる …

最弱無敗の神装機竜/少年少女たちに世界観の説明は難しかった?つまみ食いアニメ、最弱無敗が惜しい理由

ナルフ宰相といえば、女王ラフィの傍にいるキャラで、2,3度出たばかりの端役も端役 …

最弱無敗の神装機竜/七竜騎聖副隊長シングレンとルクスのやり取りが面白い 心が最弱の主人公ルクスが学ぶ時

アニメ化をした際、予想外に人気の出るキャラがいつのは割りとよくあることで、 最弱 …

最弱無敗の神装機竜/セリスティアの“初心さの誠実さ” バランス感覚に長けた最弱無敗の製作陣

早いもので最弱無敗も7話に入り、後半に差し掛かっています。 今回は水着回でしたね …

最弱無敗の神装機竜/華奢な王女リーシャの進む技術者の道 「王女なんて面倒だったんだ」

最弱無敗のヒロインといえば、リーズシャルテ・アティスマータことリーシャ。 いわゆ …