最弱無敗の神装機竜/ルクスとクルルシファーの名カップルっぷり もはや夫婦に見える二人の社会性の高さ
2016/04/18
フィルフィの受難をひとまず解決したルクス。
感動的な場面や犠牲的な言動、それから幼少期のエピソード。フィルフィこそ正妻、メインヒロインだとの呼び声も高いキャラとなりましたが、お似合いと言えば、フィルフィとは間逆に淑女らしくそして可憐にルクスを手玉に取ってみせるクルルシファーの存在も忘れたくはないところ。
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2016/04/18
フィルフィの受難をひとまず解決したルクス。
感動的な場面や犠牲的な言動、それから幼少期のエピソード。フィルフィこそ正妻、メインヒロインだとの呼び声も高いキャラとなりましたが、お似合いと言えば、フィルフィとは間逆に淑女らしくそして可憐にルクスを手玉に取ってみせるクルルシファーの存在も忘れたくはないところ。
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おおよそ主人公というものは物語の規模が大きくなればなるほど未成年が多く、分かりやすい性格をしていたりするものですが、昨今の最弱系主人公の例によって、ルクスの性格はそこまで単純ではありません。
ルクスは王子ですが、実際は窓際王子でした。それでも機竜の操縦や戦略に天賦の才を見出す辺り主人公らしいものの、長くは続かず。
ルクスの目指した国作りはいわゆる現代的な平和な国であり、圧制を強いていた帝国と間逆のもの。結果として、フギル以外にはあまりにも味方らしい味方がいなかったこと、そんなフギルと袂を分かったことなどから、その「賢弟」と呼ばれる早熟な最強の力をもってして、自国を滅ぼすという究極の結末に至ってしまいます。
その後のルクスの人生は、言わずもがな、事なきを得た新王国の恩赦により生き永らえることができています。
ただしルクスには、足枷として借金と新王国常駐の義務が背負わされ、「雑用王子」の通り、国民から雑用と仕事を請け負う日々が強いられました。
中学生から高校生の間の多感な青春時代を、母親の死去から国の変革への執心という壮絶な幼少期の先に続くその労働の内容は、ウエイター、鍛冶、大工、畑仕事から家事手伝いまで、仕事の内容は実に様々。
滅ぼそうとした相手ということでそれらしい罵声の数々もありましたが、新王国の穏やかな国民性なのか、はたまたルクスの“一人でも救えるなら救いたい”生来の優しい性格のおかげなのか、その熱心な仕事っぷりは段々と認知され、やがては1ヵ月後のスケジュールがいっぱいになるくらいの人気なお仕事になります。
一番吸収力の高い青春時代を犠牲にしただけあって、ルクスの便利屋的なワーカー能力に連なるエンジニア的な能力は、その辺りの子供あるいは大人の比ではないのでしょうね。旧帝国に復讐心を持つ勢力から狙われることはありましたが、一人で国を滅ぼせるほどの傾国の機竜乗りが相手では、それほど相手にならなかったようです。(笑)
「前に雑用でここの掃除にきたことがあったんです。それからここはお気に入りで」
▲ 決して楽ではなかったけど、結構楽しんで雑用と借金の生活をしていた
いわゆる普通の仕事をしないために技術はもちろん視野が持てず、「何もできない」という不名誉な称号を冠してしまう王子たちの例は、ルクスほど遠いものはなく、またどんな仕事でも大抵引き受けたことから、ルクスの知識職業以外(アイリの文官とか)での社会人適性は作中の誰よりもズバ抜けています。
さて、そんなルクスですが、王立仕官女学園で唯一の男子生徒、もといハーレムアニメの主人公です。
若すぎるワーカーだったので、もちろんその手の女性経験はありませんでしたし、毎月機竜の対抗戦にだけは出て「最弱無敗」として機竜乗りとしての腕を磨いてもいたので考えることもほとんどなく。
▲ 汎用機竜のワイバーンで出場していたのは、相手の動きをひとえに観察し、見切り、より高い戦闘手段を学ぶ意味合いもあった
アニメではあまりそういった描写はないですが、入学当初は「機竜の訓練が日常的にできる」「整備費がかからない」という理由から喜んでいたくらいです。(もちろん、勉学に励みつつ、借金を返せて、さらにも身の安全も保証されていることでも安心していた。)
ルクスが、その“ツッコミ”性分の反面、女の子たちに対してハーレムアニメの主人公にしてはどこかさっぱりしているのは、誰の用事でも請け負っていたワーカーもとい何でも屋の性分が抜けきっていないためもあります。(「鈍感」っていうお決まりの表現はきちんとあるけれど、お嬢様たちが求める「大人な言動」をルクスはきちんと持っている。)
くわえて自分の革命による由々しき失敗は、ルクスの性格になるべく我を出さない気質を生み出しました。新王国という上司を常に持たせられ続け、従ってもきたルクスは紛れもなく社会人であり、「新王国の犬」と言われたことがあるように社蓄でもあります。
ルクスの王子でありながらそんな若い社会人の性分、将来性の高い素質の本質を見抜くことができたのは、メインヒロインの中では実はあまりいません。
▲ リーシャはその苦労人なところとかつて見た「黒き英雄」への憧れ、フィルフィは幼少期の頃のルクスを見続けているし、初心派のセリスティアはそもそも「初めての男の子」として見ている(チョロインとも言う(笑)。)
それは当たり前とも言えます。なぜなら、膨大な知識を得ることのできる現代人ならいざ知らず、彼女たちは近世ヨーロッパな世界の高校生で、しかもお嬢様たちですから。(また恋心ですぐにも盲目になってしまいますし。)
もし、ルクスに対して、大人な賢い女性たちのように、その男性と接するだけでデートの内容から将来設計や自分の演じ方までもを思案してみることができるヒロインがいるなら、それはクルルシファーです。(大人ならレリィ。)
ルクスのその社会性は王立仕官女学園の女子たちの誰よりも高いはずですが、女性との駆け引きと言えば、歳相応の経験不足から、その性格から、それほど上手くはなくただただ逃げるだけ。そこを常に逃さず、かといって悪い気持ちにさせずにからかうクルルシファーは、ルクスがこぼすように明晰なお嬢様らしく、女性としても人間としても数段上です。
ただ、それはルクスが着替えを見てしまい、そして1週間独占権をクルルシファーが手にすることでちょっとだけ変わります。
最終的にクルルシファーがルクスに熱をあげるのは、主人公特有の「切り捨てたはずが駆けつけてくれたその蛮勇にも近い男子らしい優しさ」ですが、恋の最中であっても自分のスタンスを変えずにいるのはクルルシファーと、それからフィルフィだけです。
「ユミル強国もエインフォルク家も関係ない!クルルシファーさんは僕たちの仲間で、今は僕のこい…パートナーでしょ?だから、そんな」
▲ そこにちゃんとした好意が加わったのはもちろんこの台詞
でもそれだからこそ、その障害を取り払われた後の肉食女子な恋慕のほどは、解説役や主人公のお守りになりがちなクール系ヒロインの立場を疑うほどに目立ちました。
あの情熱的なキスは物語の終盤でありながら未だに圧倒的な存在感を誇っていますけど、シーンの前後がなぜか作画がいまいちだったのは、案外この辺りの裏設定、クルルシファーの本気度をアピールするためだったかもしれませんね。
アニメでは放映しませんが、原作ではその後、二人でユミル強国に訪れる話があります。(7巻)そのやり取りと言えば、二人して社会性が高い大人な子供のせいなのか、妙に長年連れ添った夫婦らしさがあって、必見です。
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