最弱無敗の神装機竜／フギルから機攻殻剣を与えられたリーシャ　その狂気的な情けで運命を変えることができた

運命に翻弄されていた少女の願い

1話にて、クルルシファーのナレーターのもと黒き英雄の姿を眺める幼いリーシャ。その眼差しは、空ろでした。


父親に見捨てられ、下腹部に焼印を刻まれ、ただ一人、他国に下る決意をしてしまっていた幼い姫は、


ルクスがバハムートを駆り、国の兵を蹴散らして戦争を終わらせたことすらも分からないほどに絶望していたのでした。


▲ ただただそこには血なまぐささを伴う黎明があった


でも、そこには後々理解する、大きな意味でリーシャを救った黒き英雄という存在より、もっと実際的に救うことになるフギルの存在がありました。

帝国の兄弟によって救われた新王国の姫

アニメではフギルの登場は不敵な笑みが映されるのみ。（原作でも名前は出ていないけど口調と外見の特徴からすぐに分かるようにしてある。）

二人の直接的な繋がりは描かれていないのですが、フギルが去ったあとリーシャはティアマトの赤い機攻殻剣を手にとっていますし、勘のいい方は察したかもしれませんね。


リーシャとフギルはここで会話をしていますし、機攻殻剣もきちんとフギルの手でリーシャに渡されていました。ただし、狂気的な情けで。

「仇でも討つか？　いいぜ、かかってきな」
「……なら。ここで、わたしも、殺していって。……帝国が滅びてしまうのなら、わたしの居場所は、もう、どこにも残ってないから――」


「……くははははっ！　ああ何だ！　お前はそうか！　そういう人間だったのか！　……つまらんなあ……。誰が殺すかよバカが。お前みたいな面白いヤツを殺して、俺に何の得があるというんだ？　くれてやるよ。運命を変える『力』――その機攻殻剣をな」（原作1巻より）

つまり、リーシャはルクスはもちろん、フギルにも救われていたということにもなりますね。


なぜって、フギルが「運命を変える『力』」と称した機攻殻剣は、絶望の淵にいたリーシャに突然もたらされた女王の道という苦難の日々を、確かに、早々と、神装機竜乗りになるための努力の日々に変えてくれたのでしょうから。

ああいう絶望の日々や血のにじむような努力の日々があったからこそ、今の悩ましいながらも学園の皆から慕われるお姫様になっていると思うと、現在わんぱくモブインなのも仕方ないのかもしれません。（笑）でもこの笑顔はやっぱりメインヒロインなんだよなぁ…ｗ

 - 最弱無敗の神装機竜

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